生体反応をモニターする強力なツールとしての多重共鳴NMRの利用
Project/Area Number |
20655037
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemistry related to living body
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Research Institution | Doshisha University (2009-2010) Kyoto University (2008) |
Principal Investigator |
青山 安宏 同志社大学, 理工学部, 教授 (00038093)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | NMR / 多重共鳴NMR / 代謝解析 / テオフィリン / グルコース / ウラシル / 癌細胞 / β-アラニン / 代謝 / 分子イメージング / コリン / アセチルコリン / 乳酸 / イメージング / ラベル化グルコース / 解糖系 / ピルビン酸 |
Research Abstract |
1、 ラベル化グルコースのがん組織への集積 グルコースは全ての細胞のエネルギー源であり、特に癌細胞においては選択的に乳酸に変換される。^<13>C,^2Hでラベル化したグルコースを担がんマウスに投与するとがん組織において効率よく乳酸が二重共鳴NMRにより検出できることを明らかにした。 2、 ラベル化テオフィリンの体内動態解析 テオフィリンは喘息の治療薬であるが、その体内挙動は必ずしも明らかにされていない。^<13>C,^<15>Nでラベル化したテオフィリンをマウスに投与すると肝臓に集積する。集積した二重ラベル化テオフィリンは肝臓抽出液の状態で三重共鳴NMRにより直接感度よく検出できる。多くの他成分が混在しているにもかかわらずにである。これにより本法の有用性を明らかにした。 3、 ウラシルの代謝解析 ウラシルはその誘導体が抗がん剤として利用されている。ウラシルは異化代謝によってβ-アラニンに変換されるが、この過程は抗がん剤の副作用と関連して重要である。^<13>C,^<15>Nでラベル化したウラシルの三重共鳴NMRを利用することにより、(ア)ウラシルが肝臓において選択的にβ-アラニンに変換されること、(イ)この過程をギメラシルが効率よく阻害することを細胞レベル、動物(マウス)レベルで明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)