次世代地震動予測のための現象説明能力と予測能力の分離・定量化とその工学的応用
Project/Area Number |
20656085
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高田 毅士 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 教授 (10302762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 良二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (60011160)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 性能規定型耐震設計 / 性能規定型強震動予測手法 / 拡張1次近似2次モーメント法 / 設計用断層モデル / 設計用地震動時刻歴波形 / 耐震性能 / 現象説明能力 / 予測能力 / 事前予測 / 事後評価 / 強振動予測手法 / 統計的グリーン関数法 / 断層モデル / 工学的応用 |
Research Abstract |
強震動予測手法では想定する断層モデルが与えられていれば、地震動時刻歴波形を評価することができる手法である。しかし、想定する断層パラメタの値によって評価結果である地震動は大きく変わってしまうという問題点があった。この問題点に対しては理学的な背景から断層モデル・断層パラメタを一意に決定するというシナリオ型強震動予測手法が行われてきたが、このような手法では断層の決定論的シナリオという仕様が前提となった地震荷重しか評価できず、耐震性能に応じた地震荷重を評価することはできなかった。そこで、本論文では工学的な耐震性能から設計用断層パラメタを決定する手法を提案する事を目的としている。具体的には、本論文において強震動予測手法に対して応答曲面法ならびに拡張1次近似2次モーメント信頼性法(AFOSM)が強震動予測手法に初めて適用され、これによって断層パラメタをPGAやSaなどの荷重レベル(性能水準)から断層パラメタを決定することが可能となった。具体的な研究結果として、レベル2地震動(再現期間2500年)に対し、地震の生起確率50年10%のケースでは、信頼性指標β=0.84、PGA=273(gal)、Sa(0.1)=544(gal)に対応する設計用断層モデル評価した。また、地震の生起確率50年50%、レベル2地震動に対応する設計用断層モデルから、PGA=545(gal)、Sa(0.1)=1102(gal)という設計用地震動が作成された。このように、著者はこれまでシナリオという仕様によって決定された強震動予測手法を、性能によって断層モデルを規定できる性能規定型強震動予測手法へと改良することに成功している。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)