農業系水域ネットワークに生息する生物の移動履歴に関する生体情報分析法の開発
Project/Area Number |
20658054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
東 信行 弘前大学, 農学生命科学部, 准教授 (40262977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐原 雄二 弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (10113797)
笠井 亮秀 京都大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (80263127)
和田 実 長崎大学, 大学院・生産科学研究科, 准教授 (70292860)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 農業用水路 / 同位体 / 微量元素 / 水系ネットワーク / 移動履歴 / 窒素 / 炭素 |
Research Abstract |
1)水路網内の移動履歴追跡 個体標識および個体の分布パターンの季節変化など,従来型の方法を用い,調査地区内の魚類の移動パターンを想定した。その結果,特定の支水路が産卵場である可能性が示唆されたため,採集ポイントを定め支水路と幹線水路での採捕を行ない,サンプルを収集した。今年度は炭素・窒素同位体の分析に加えて、筋肉・肝臓の微量元素分析を行った。28元素を定量化し、生息地ごとの分別が可能であるか判別分析を行った。窒素炭素安定同位体では分別できない場合でも、複数の元素を用いて判別分析を行うことにより、ほぼ100%の分別が可能となった。また,クラスター分析を行うことにより,個体レベルの移動履歴を判別することが可能となった。 2)ため池・ダム湖・その他の環境における分別 1)同様に、水路網につながる、溜池やダム湖内でも生息地点による違いが検出できるかサンプルを収集した。この結果、同位体によって分別できない場合においても、90%以上の分別が可能になり、なおかつその要因が推定できる結果となった。ダム湖では,流入河川毎に異なる特徴が現れ,生息地や出生河川などの判別が可能となることが示された。また同様の手法の発展性について,昆虫や鳥類のサンプルも同時に分析を試みその有用性が示された。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)