Project/Area Number |
20659048
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
岡崎 拓 The University of Tokushima, 疾患ゲノム研究センター, 教授 (00362468)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | 免疫学 / 炎症 / 肥満症 / 自己免疫疾患 / ゲノム / 疾患モデル動物 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
近年、ライフスタイルの欧米化に伴い、肥満症が大きな社会問題となっている。肥満症がこれほどまでに大きな社会問題になっている最大の要因は、肥満症が様々な病態を誘導・増悪させるからであると考えられる。しかし、肥満症が実際にどう言った疾患に、どの程度悪影響を及ぼすかについては、未解明な点が多い。 自己免疫疾患は、免疫系が誤って自己の組織を攻撃する病気である。人口の5%が何らかの自己免疫疾患に罹患すると言われる程ありふれた病気であるが、その原因はあまりわかっていない。自己免疫疾患の発症には遺伝的素因に加え、環境要因が大きな影響を与えると知られている。これまでに、感染症、ストレス、薬物といった環境要因の関与が精力的に検討されてきたが、一部の疾患を除いて、明確な因果関係は認められていない。そこで本研究計画では、肥満症、及び肥満症によるいわゆる生活習慣病が自己免疫疾患に与える影響、また反対に自己免疫反応が生活習慣病に与える影響を解明することを目的とした。 平成20年度にはC57BL/6系統のマウスを用いて解析を行ったが、免疫応答、及び肥満随伴症状は、遺伝素因により大きく影響を受けることが知られている。そこで平成21年度には、C57BL/6-LeprdbマウスをBALB/c系統に5世代にわたって戻し交配を行い、BALB/c-Leprdb-PD-1欠損マウスを作製した。最長40週間にわたって観察したが、各々単独の変異を持つマウスに比べ、生存期間、肥満症の程度、自己免疫症状には大きな変化は認められなかった。以上のことから、少なくともレプチン受容体変異による肥満症では、PD-1欠損マウスが自然発症する自己免疫疾患は大きな影響を受けないと考えられた。
|