セメントによる加水分解反応由来の室内空気汚染物質―生体影響機序及び発生源の探索
Project/Area Number |
20659094
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Nagoya City University (2009-2010) Nagoya University (2008) |
Principal Investigator |
上島 通浩 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80281070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
那須 民江 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10020794)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 衛生 / 室内環境 / 社会医学 / リスク評価 / シックハウス症候群 / シックビル症候群 / 空気汚染 / 環境 / 化学物質過敏症 / 揮発性有機化合物 / 2-エチル-1-ヘキサノール / VOC / 唾液 / ヒトヘルペスウイルス6型 / 再活性化 |
Research Abstract |
2-エチル-1-ヘキサノール(2E1H)の空気中濃度が高い建物でシックビル症候群(シックハウス症候群)、化学物質過敏症状等が生じるが、病態は未解明で、また、2E1H発生量の決定要因にも不明な点が多い。9週齢の雄ICRマウスを理論濃度値0,55,110,219ppmの2E1Hに1日8時間、7日間吸入曝露した。219ppm群では鼻腔の嗅上皮に構成細胞の減少、炎症細胞浸潤が見られた。呼吸上皮では炎症細胞浸潤は軽度で、また下気道では区域気管支、細気管支の平滑筋層に炎症細胞浸潤が見られた。この結果は、2E1H曝露時にみられる鼻の不快感、刺激性と一致すると考えられた。また、肝のアルコール脱水素酵素(ADH)活性は、0ppm群で6.9±0.9(nmol/mg protein/min)、219ppm群で7.6±1.4(nmol/mg protein/min)で、曝露によるADH活性の上昇は認められなかった。マウスでは2E1HがADHの、2-エチル-1-ヘキサナールがアルデヒド脱水素酵素の基質となることも示されたが、ppbの濃度域で生じるシックハウス症状の原因が、2E1Hから2-エチル-1-ヘキサナールへの代謝亢進による可能性はほぼないと考えられた。また、2E1H発生側の要因解明のために、セメント中に存在する化学成分と2E1H発生量との関係を検討した。CaO、Fe_2O、Na_2O、Mn_2O_3が発生促進と密接な関係があり、一方SiO_2、K_2O、MgOは発生を抑制すること、発生促進と抑制はセメントの種類、含水率、経時日数に依存することが明らかになった。今回の分析条件では、アルデヒドの発生は認められなかった。2E1Hの発生を避けるためには、コンクリートの十分な乾燥が必要であることが知られるが、さらに、床を形成するセメントコンクリートの材料を適切に選択することの重要性が示唆された。
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Report
(4 results)
Research Products
(17 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
那須民江, 他
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Journal Title
内科学総論 病因・病態 中毒 1. 中毒の病態. 内科学書改訂第7版Vol.1(小川聡編)(中山書店)
Pages: 62-64
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Author(s)
上島通浩, 他
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Journal Title
内科学総論 病因・病態 中毒 2. 工業毒中毒. 内科学書改訂第7版Vol.1(小川聡編)(中山書店)
Pages: 64-66
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[Journal Article]2009
Author(s)
上島通浩, 他
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Journal Title
シックハウス症候群対策におけるアートとサイエンス. 健康文化振興財団紀要(健康文化振興財団)
Pages: 29-32
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