Project/Area Number |
20659156
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
宮坂 信之 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30157622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 洋介 東京医科歯科大学, 医学部, 非常勤講師 (30415319)
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | TREM-1 / 関節リウマチ / 感染症 |
Research Abstract |
Triggering receptor expressed on myeloid cells (TREM)-1は、細菌感染において発現が誘導され、炎症反応を誘導するレセプターである。細菌性感染症モデルにおいて、TREM-1阻害は細菌のクリアランスを障害することなく、炎症反応を抑制するという大きな特徴がある。現在行われている抗サイトカイン療法では感染症の誘発が問題となっているが、TREM-1を標的とした治療法は感染症を惹起しない、新しい治療戦略となることが期待される。我々は、TREM-1が細菌感染だけでなく、関節リウマチ(RA)の組織やRAのモデル動物であるコラーゲン誘導関節炎(CIA)の関節組織に発現していることを見出した。このTREM-1の働きを阻害するため、可溶型TREM-1を発現するアデノウイルスを作製し、CIAに尾静脈投与したところ、関節炎スコアは著明に改善された。また、TREM-1阻害によって、組織学的にも炎症および骨破壊の所見は観察されなかった。さらに関節における炎症反応(TNF, IL-1, IL-17)も著明に抑制された。この治療効果を検討するため、T細胞反応を検討したところ、抗原特異的T細胞増殖、サイトカイン(IL-17, IFN)産生ともにコントロール群と治療群で差は認められなかった。また、B細胞反応を検討するため、CIAの血清中の抗原特異的抗体価を検討したところ、両群間で差は認められなかった。以上のことから、TREM-1は免疫抑制効果を示すことなく、炎症反応を抑制することで関節炎を抑制したと考えられた。また、感染症の誘発リスクが少ない全く新しい関節リウマチの治療標的分子となることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)