先祖帰り制御因子Notch ligand操作による脳虚血後神経再生促進法の開発
Project/Area Number |
20659242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
齋藤 繁 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40251110)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 再生医学 / 神経幹細胞 / Notch ligand / Notch liand |
Research Abstract |
脳虚血の予防法を体外からの非侵襲的手法に依って判定する技術を開発改良して発表した。また、脳虚血が生じた場合に、その程度を如何に軽度にとどめ、早期に回復を促進するかについて検討を進めているが、特に、動脈硬化性疾患や糖尿病など、生活習慣病として広く社会において罹病率の高い疾患にフォーカスを当て、検討した。臨床の現場においては、予防的な対策が採れる場合は限定的であるので、予め、リスクの高い集団を特定する技術は有効と考えられる。一方、一度確立した神経障害に対して、保存的な処置やリハビリテーション的な管理を超えた治療法、再生促進法が可能であるか、神経伝達物資や栄養因子の関連を検討しながら、研究を進めた。栄養因子については既に臨床で使用可能である二つの栄養因子、インスリン様栄養因子と線維芽細胞増殖因子について単独投与、同時投与の効果を判定した。両者は相乗的とは言えないが、相加的に神経細胞の再生を促進することが確認された。今後、成熟脳やその他の成熟神経組織においても存在する未分化な細胞を合目的に誘導分化させる方法を開発することを目指して、神経障害後など神経組織の修復が必要な状況で、内因性に活性化され再生促進に寄与する可能性が示唆されているその他の因子と神経幹細胞などにフォーカスを当て更に臨床応用に向けた研究を進展させる予定である。先祖帰り制御因子Notch ligand操作による再生促進も栄養因子と相まって、効果を現すものと考えられる。一方、神経伝達物質の過剰や不足も神経細胞の破壊ならびに再生に大きく影響を与えることが指摘されているので、今回の研究でも、特に抑制性神経伝達物質の動態に関して、遺伝子改変動物を用いて検討し、神経機能への重要な関与を同定した。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)