機能T細胞のマルチイメージング化による歯周疾患の免疫病態解析手法の確立
Project/Area Number |
20659293
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
東 みゆき Tokyo Medical and Dental University, 医歯学総合研究科, 教授 (90255654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 昌章 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (20372443)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 免疫 / T細胞 / イメージング / 歯周疾患 / 歯学 |
Research Abstract |
『機能T細胞のマルチイメージング化による歯周疾患の免疫病態解析手法の確立』 (2010/04/05神村) 様々な免疫疾患の病態発生において新しいT細胞サブセットであるTh17と制御性T細胞(Treg)の関与が明確になってきている。これらの細胞分化はナイーブCD4^+T細胞が抗原刺激を受ける際の微小環境により決定される。本研究では、歯周病におけるT細胞サブセットの動きを生体において可視化することで、真の病態解明に迫ろうというのが当初の目的であった。当初の戦略としては、Th17に特異的に発現する転写因子ROR(gamma)tおよびTh17細胞の産生するサイトカインであるIL-17、またはTreg分化のマスター遺伝子である転写因子Foxp3に注目し、これらのプロモーターにレポーターとしてeGFP,RFP,あるいはLuciferaseを発現させることでTh17およびTregの可視化を行うべく、ウイルスベクターを作成し、T細胞に遺伝子導入し発現確認を行う予定であった。しかしながら、先んじてL.MatthiasらによりTh17、F.JasonらによりTregのレポーターマウスの樹立が報告され、これからトランスジェニックマウスを樹立するよりも、共同研究としてすでに樹立されたマウスを入手する方が得策と考え、マウス歯周病モデルの樹立を先行させることに計画を変更した。全ゲノム解読が既に完了しているヒト歯周病患者由来のPorphyromonas gingivalis菌株であるTDC60の提供を受け、マウス歯肉に塗布感染させ、歯周病の発症実験を行った。病態評価のために、マイクロCTによる歯槽骨吸収、歯肉の免疫組織染色、歯肉で発現している炎症関連分子のリアルタイムPCR、血清・唾液・歯肉溝滲出液中のPG菌特異的な抗体価の測定などの評価系を立ち上げ、ほぼ完了した。マウスの歯周病モデルは、Th17とTregの機能や動態解析のみならず、様々な分子や細胞の歯周病への関与を検討していく上で、今後有益であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)