口腔癌の血行性転移メカニズムにおけるエピジェネティクス制御の解析
Project/Area Number |
20659309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
力石 秀実 Tohoku University, 大学院・歯学研究科, 准教授 (70091767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 麻衣子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教 (70420049)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 口腔癌 / 血行性転移 / エピジェネティクス / ヒストン脱アセチル化酵素 / DNAメチル化酵素 |
Research Abstract |
平成21年度においては、エピジェネティクス制御化合物と抗癌剤の併用による抗腫瘍効果について、以下の実験を中心にして解析した。 (1)血管新生因子、アポトーシス関連分子の同定:腫瘍増殖の抑制・転移の抑制など、治療効果がみられた腫瘍組織を採取し、腫瘍のアポトーシスの誘導が顕著な組織を用い、アポトーシス関連タンパク(p53、IAPファミリー、Bcl-2ファミリー、カスパーゼなど)の変動について詳細に検討した。また、アポトーシス誘導にミトコンドリアがどのような役割を果たしているのかを、活性酸素の生成、膜電位の低下、チトクロームCの放出など中心にして解析した。同時に、血管新生因子(VEGF、bFGF、MMPs、angiopietin-2、Tie-2など)の遺伝子やタンパクレベルでの発現についても、比較・検討した。本実験でミトコンドリアが重要な役割を果たしていることがわかった。(2)活性化転写因子、ヒストンアセチル化部位遺伝子、脱メチル化遺伝子の同定:アポトーシスの抑制や促進、あるいは血管新生に関わる転写因子は重要な要因となるので、特にNF-κB、p53、IRF-1の活性化を、各転写因子が認識するオリゴヌクレオチドをコーティングしたプレートを用いたELISAキットにて測定した。癌細胞のDNAメチル化とヒストンタンパクのメチル化、アセチル化は、免疫沈降法を用いて解析した。また、ヒストンアセチル化部位遺伝子、脱メチル化遺伝子の同定するために、メチル化CpGアイランド増幅法(MCA)やクロマチン免疫沈降法(ChIP)を用いて解析を行い、エピジェネティクス制御の多様性を証明した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)