Project/Area Number |
20659359
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Community health/Gerontological nurisng
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
杉浦 浩子 岐阜大学, 医学部, 准教授 (60252152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 太志 岐阜大学, 医学部, 教授 (50303649)
三品 弘司 岐阜大学, 医学部, 助教 (30418727)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2010: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 精神看護 / コミュニケーション / 受信技能 / 処理技能 / 映像 / メッセージ受信技能 / メッセージ処理技能 |
Research Abstract |
本研究では,患者から発信されたメッセージの受信・処理技能について,精神科看護師と他科の看護師を比較することによって,精神看護に必要な技能の特徴を明らかにすることを目的としている。昨年度本調査を実施したが、回収率が不良であったため、対象者数を増やして再度調査を実施した。総対象者数140名で、回収率66.4%、有効回答者数は88名(精神科看護師は48名、一般科看護師は40名)であった。 分析の結果、患者から発信されるメッセージを受信する際,精神科看護師は一般科看護師よりも視覚情報に多く注目していることが明らかとなった。また,受信した情報の処理では,精神科看護師はそこから何かを感じとり,話し手の気持ちを理解するという処理が主となっており,瞬時に看護の方向性を思考することが一般科看護師よりも少ないという特徴が見いだされた。 本研究で作成したコミュニケーション発信場面は、精神科患者ではなく一般科の入院患者とした。つまり、結果の差異は患者の疾患に影響されたものではなく、日常的に繰り返し行われる看護の中で培われたコミュニケーションの専門性の差異であるといえる。これまで精神看護のコミュニケーション技術といえば応答技術が主であったが、本研究によって受信・処理プロセスにも専門的な技術があることが明らかとなったことから、より具体的にコミュニケーションの教育を展開していくことができるようになると考える。また、本研究の調査を活用することで、受信・処理プロセスの中に個人特性を見出すことができるため、コミュニケーションの自己評価の確立につなげていくことも期待できる。 ただし、本研究で作成したコミュニケーション場面にはまだまだ改善点が多くあるため、より試行錯誤を重ねていくことが必要である。
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