MGMT遺伝子の制御機構解明とグリオーマ治療への応用
Project/Area Number |
20689027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笹井 研 北大, 医学(系)研究科(研究院) (80435958)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥7,800,000 (Direct Cost: ¥6,000,000、Indirect Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | MGMT / 脳腫瘍 / スクリーニング |
Research Abstract |
研究計画に基づき、約200種類の阻害剤キット(一般に汎用されている阻害剤から成る)をスクリーニングし、MGMT発現の低下を引き起こす化合物を同定した。この化合物は、本来テロメラーゼの活性を阻害する化合物として同定されたが、他のテロメラーゼ阻害剤では、MGMT発現の低下が見られなかったのことから、テロメラーゼ活性阻害とは異なるメカニズムによって発現調節されているものと思われた。現在、脳腫瘍治療の臨床現場で用いられるテモゾロマイド(アルキル化剤の一つ)は、MGMT発現が高い腫瘍には奏功しにくいことが分かっており、本研究で同定した化合物がMGMT発現を抑制し、テモゾロマイドによる治療効果を高めることが期待される。現在、同定した化合物が併用薬として脳腫瘍治療に有効であるか否かを見極める実験を進行中で、将来の特許取得を視野に入れている。また今後は、同定した阻害剤の作用前後に於ける、遺伝子発現プロファイルを調べるなどして、MGMT発現制御機構の解明を進めていく。MGMT発現制御機構の解析を強力に推し進めるためにも、スクリーニングを継続し、新たな化合物の同定を目指すことは重要で、よりスケールの大きい(数千程度)化合物ライブラリーのスクリーニングに有効なシステムを構築し、論文発表を行った。以上の他、初年度は、MGMT発現の脳腫瘍に於ける発現をより正確に判断するための病理学的研究を行い、診断法の改善に繋がる成果を上げた。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)