銀河系天体の観測とシミュレーションによる衝撃波加速機構の基本特性の決定
Project/Area Number |
20740117
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
内山 泰伸 宇宙研機構, 研究員 (00435801)
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 超新星残骸 / 宇宙線 / パルサー風 |
Research Abstract |
1.超新星残骸における粒子加速の研究 (1)超新星残骸Cassiopeia A(Cas A)のX線データの解析から、シンクロトロンX線放射が卓越するフィラメント状領域で数年スケールの時間変動を発見し、超新星残骸の逆行衝撃波において電子が高エネルギー(TeV)に加速される直接的な証拠をはじめて得た。 (2)Suzaku衛星による超新星残骸Vela JrのX線マッピング観測をおこない、Vela JrのシンクロトロンX線放射の空間的構造を明らかにすることに成功した。またX線データと大気チェレンコフ望遠鏡HESSによって得られていたガンマ線データとを比較することにより、ガンマ線放射が高エネルギー陽子によるπ中間子生成崩壊起源であることを支持する結果を得た。これらの観測結果と衝撃波加速の理論との照合により、粒子加速の最高到達エネルギーなどを定量化した。 2.ガンマ線連星における粒子加速の研究 3.4年に一度の近星点、星周円盤通過を迎えたγ線連星PSR B1259-63のかってない大規模な観測キャンペーンを研究代表者(内山)が主導して行った(Suzaku, Swift, XMM, ChandraによるX線観測およびSuzaku観測と同時に行ったHESSによるTeVガンマ線観測)。Suzaku衛星の観測データの詳細な解析から、ガンマ線連星のX線スペクトルにブレーク構造の発現することをはじめて発見した。そしてそのスペクトル構造が相対論パルサー風のローレンツ因子を直接反映している可能性を指摘した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)