CDF実験におけるベクトルボソン融合事象に関する研究
Project/Area Number |
20740121
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
|
Research Institution | High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
丸山 和純 高エネ加速器研, 素粒子原子核研究所, 准教授 (80375401)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | ベクトルボソン融合 / ヒッグス粒子 / CDF実験 |
Research Abstract |
平成20年度は、米国シカゴ郊外フェルミ国立研究所にあるテバトロン加速器を使ったCDF実験にて、Z粒子がベクトルボソン融合事象を通じて生成される事象を探索した。本事象は、全後方に2つのジェットを持ち、なおかつ、ハドロンコライダー実験で認識しやすい電子やミュー粒子を2つ使うため、事象の認識をしやすく、背景事象が少ないのが特徴である。また、同じような解析手法を用いて、ベクトルボソン融合事象を用いたヒッグス粒子探索を行えるという大きなメリットもある。 探索を行った結果、背景事象を超える事象の超過は見られなかった。これは、今年度での探索では、事象数が足りず、事象の発見に至らなかったということである。理論からの生成断面積の不定性が大きい上に、Z粒子を認識した後は、単に2つの偽ラピディティの差を見るという非常にシンプルな戦略を取っているせいもある。事象統計数は21年度は2倍くらい使えるようになり、また、もう少し解析を複雑にして背景事象と信号事象の区別を深めていくという方法も取れる。 本探索は、ヨーロッパで行われている他の実験にも大きなインパクトを持つ可能性がある。これは、ヨーロッパLHC加速器を使った実験でも、未発見のヒッグス粒子の探索にベクトルボソン融合事象の特徴を使用するからである。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)