Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
ヨウ素酸化細菌(IOB)は揮発性ヨウ素ガスを生産し、オゾン層の破壊や海洋エーロゾル粒子の形成に関与する可能性がある。また、IOBの有するヨウ素酸化酵素は新規なポリフェノールオキシダーゼ(PPO)である可能性が高く、ヨウ素系酵素除菌剤としての利用も期待できる。本研究では、海洋環境におけるIOBの存在量をReal-time PCRで定量する方法を確立することに成功した。また、IOBが海水中に広く分布することが分子生態学的に初めて明らかになった。Degenerateプライマーを用いたPPO様遺伝子の取得には至らなかったが、基質特異性試験や反応速度論的解析によりヨウ素酸化酵素はPPOの中でもラッカーゼに類似した酵素であること、またこれまでに知られているラッカーゼの中で最も優れたヨウ素酸化能を有することが明らかになった。
All 2010 2008
All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (5 results)
Cherrosphere 79
Pages: 349-354
Chemosphere 79
Microbes and Environments 23
Pages: 269-276
110007005097