魚類のインターロイキン4受容体による液性免疫制御機構の解明
Project/Area Number |
20780144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大谷 真紀 日大, 生物資源科学部, 研究員 (70465277)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | ギンブナ / インターロイキン4受容体 / インターロイキン4 / B細胞 |
Research Abstract |
ギンブナにおけるIL-4受容体(IL-4Rα)遺伝子の単離のため、部分配列を元に5'RACE, 3'RACE法を試みたが、腎臓や脾臓組織から抽出したRNA由来のcDNAから完全長1L-4Rを得ることは出来なかった。そこで、IgM陽性(IgM^+)の成熟B細胞、もしくは活性化B細胞由来の鋳型cDNAをPCR増幅用鋳型とするため、抗ギンブナIgMモノクローナル抗体を用いたギンブナにおけるlgM^+B細胞の亜集団解析を進めた。その結果、ギンブナの腎臓B細胞は未分化B細胞から抗体産生細胞まで様々なB細胞亜集団によって構成されているのに対し、脾臓B細胞は成熟B細胞から活性化B細胞までの一部のB細胞亜集団からなっていることが示唆された。最近、これらの細胞集団の内でも特に抗原刺激によって変動する集団を特定しており、この細胞集団がIL-4Rを最も発現している可能性が高く、次年度はこの細胞集団からのIL-4R遺伝子の単離を試みる。 一方で、IL-4Rのシグナル伝達機構に関する解析にはIL-4RのリガンドであるIL-4が必要不可欠であるが、塩基配列の保存性が低いために同定が難航していたが、ついに魚類におけるIL-4遺伝子の同定、単離に成功した。魚類はIL-4/13AおよびIL-4/13Bと名付けた2つの遺伝子を持っており、アミノ酸配列から予測される構造および機能は哺乳類のIL-4、IL-13と相同であることが示唆された。さらに種々のマイトジェン刺激に対してIL-4/13Aは強く誘導されたが、IL-4/13Bは変化しなかったことから、発現時期や機能が異なっていることが推測される。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)