C型肝炎ウイルス感染におけるレセプターを含む細胞性因子の関与
Project/Area Number |
20790510
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Gastroenterology
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
森川 賢一 昭和大, 医学部, 助教 (60384377)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | HCV / ウイルス / 感染 / レセプター / 細胞性因子 |
Research Abstract |
【目的】培養細胞への感染複製および感染性粒子形成が可能なC型肝炎ウイルス(HCV)、JFH-1株を用いてHCV感染におけるレセプターを含む細胞性因子の関与を明らかにするのが本研究の目的である。我々の研究室で開発したJFH-1株による感染複製および粒子形成はHuh7細胞のみでなく様々な肝癌細胞株や非肝臓系培養細胞でRNA複製が可能である。しかし、こと感染に関しては非肝臓系培養細胞では全く感染がおこらない。また肝癌細胞株においても、HepG2細胞にはHCV粒子は感染が成立しない。肝癌細胞株の中でHuh7細胞が高効率に感染が成立するが、Huh7細胞もheterogeneityであることが分かってきている。 【方法】本実験では、複数のHuh7細胞株を用いて実験を行い、高効率に感染が成立するHuh7細胞群と感染効率が低いHuh7細胞群を、またさらに感染が成立しないHepG2細胞と比較する事により、レセプター分子候補を含む細胞性因子の探索を行う。 (1)組み換えエンヴェロープ蛋白と各細胞抽出液の共沈実験をおこないSDS-PAGEで展開した後、各バンドについて蛋白質量解析を行う。 (2)各種細胞株の抽出液を2D-SDSPAGEにて展開し、細胞株間で差の認められる各スポットを蛋白質量解析にかけ各細胞株間の差異を検討する。 (3)既知のレセプター候補分子の細胞株間での発現量をWestern-blotting法やFACS解析を用いて確認する。 【結果】上記方法により、これまで既知のCD81やLDL receptorといったレセプター候補分子を確認できたと共に新たな候補分子もいくつか確認する事が出来た。 【考察】本研究にてJFH-1株を用いたシステムを使用し、HCVのレセプター候補分子および感染に関与する細胞性因子を詳細に解析することが、将来の抗ウイルス薬のスクリーニングや開発において重要な役割を果たすと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(15 results)