Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
|
Research Abstract |
血清または血漿に含まれる腫瘍細胞に由来し、循環血液内に遊離したDNAなどの核酸(Circulating nucleic acid)を抽出し、1) 画像で診断される以前の微小再発病変の検出や治療効果判定、2) 画像診断にて鑑別が困難な放射線壊死と腫瘍再発の鑑別診断に応用できる可能性を想定した。本年度は正常組織と腫瘍組織由来のDNAの鑑別に有用なDNA異常の検出方法の確立を目指した。このためメチル化特異的PCR法でのP16, MGMT遺伝子のメチル化, P53, PTEN遺伝子などの変異を摘出術で得られた神経膠腫サンプルを用いてスクリーニングをおこなった。上記の遺伝子変化はある程度腫瘍特異的な変化であると考えられる結果が得られ、腫瘍由来のCirculating nucleic acidのマーカーとなる可能性が考えられた。また本検討では血清中に含まれるごく微量のCirculating nucleic acidを検体として用いるため高い検出感度、特異度を必要とする。このためにDNAの抽出、メチル化特異的PCR、変異検出のための塩基配列決定法について様々な条件設定を行い至適条件を検討した。腫瘍特異的なCirculating nucleic acidの検出は複数の変異を検出することで確立できたと思われたが、血清が得られた症例数が少なくまとまった結果は得られなかった。しかし今後症例の蓄積とともに新たな知見が得られるものと考えられた。
|