敗血症下のマウス粘膜免疫応答の解析、遺伝子治療の導入
Project/Area Number |
20791072
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大橋 祥文 阪大, 医学(系)研究科(研究院) (50402714)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 粘膜免疫 / 腫瘍 / 腹膜炎 / 敗血症 / 腫瘍免疫 / 細胞性免疫 |
Research Abstract |
研究計画で予定していたとおり、マウスの腹膜炎誘発性腹膜炎(Ceacl Ligation & puncture : CLPと略)を用いて粘膜免疫応答の解析を行った。粘膜免疫系の解析は、細胞性免疫応答を中心に解析を行っている。腹膜炎をマウスに誘導しマウスを敗血症にした。敗血症の死亡率は7日後の時点で50%となるように腹膜炎の重症度を設定した。対照群は開腹のみを行った群を設定した(sham群)。CLPから生存し回復してきたマウスを対象に経粘膜的に免疫をおこなった。免疫法は経鼻免疫法を行った。粘膜アジゴバントであるコレラ毒素と蛋白抗原であるトリ卵白アルブミン(OVA)とともに4日の間隔をあけて2回免疫を行った。2回目の免疫から1週間後に表在リンパ節と脾臓のリンパ球を分離しリンパ球中のOVAに特異的なCD8型T細胞の数をOVAに特異的なMHCのテトラマーを用いて評価解析した。Sham群では免疫後7日にはOVA特異的なCD8型T細胞の数が増加するのに対し、CLPを行った群ではOVAで免疫後のOVA特異的CD8型T細胞の増加は有意に低かった。またリンパ球中のOVA特異的IFN-g産生能をIFN-γ特異的ELISPOT法にて検出すると、sham群ではIFN-γ産生細胞数が増加するのに対し、CLP群ではこの増加が抑制された。さらに個体レベルで経粘膜的免疫に対する細胞性免疫応答がCLP群では落ちていることを評価する目的でOVAを腫瘍抗原として発現する腫瘍であるEG7の接種実験を行った。EG7接種実験ではsham群では腫瘍は排除され死亡率は0%であるのに対し、CLP群では腫瘍は増大しマウスは接種後10日で死亡率が80%になった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)