Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
Functional MRI(fMRI)は脳機能画像の一つで、Blood Oxygen Level Dependent(BOLD)法を用いることにより、課題遂行時の大脳の賦活状態を知ることができ、他の脳機能画像と比較して優れた時間分解能と空間分解能を持ち、低侵襲で比較的簡便な検査である。また、顔面表情筋は顔面神経支配で、顔面表情筋運動時にはそれに対応した大脳の特定部位が賦活されると考えられるが、これをfMRIで捉えることにより、顔面神経麻痺や病的共同運動などの顔面表情筋運動障害時の大脳賦活部位を検討することによって、障害児の病態が解明できると思われる。ノーマルコントロールにおける顔面表情筋運動時の大脳賦活部位の検討として、健常成人男性13人に対してTaskをTask1 : 両眼の開閉反復運動、Task2 : 右眼の開閉反復運動、Task3 : 左眼の開閉反復運動、Task4 : 口すぼめ運動、Task5 : 両眼の開閉反復運動+口すぼめ運動と設定し、視覚刺激にあわせた0.6Hzの反復運動を行い、3T-MRI装置にてBOLD法を用いてEcho planner image画像を得、Matlab上にて開発された統計学的画像解析ソフトSPM5を用いて解析した。結果はTask1では両側大脳運動野、補足運動野、小脳の一部が賦活された。Task2、Task3においても両側大脳運動野、補足運動野、小脳の一部が賦活され、Task1とほぼ同部位に賦活が見られたが、Task2の右の運動に対しては左運動野が、Task3の左の運動に対しては右運動野の方が、賦活強度(t-value)が高かった。Task4、Task5では、大脳がより広範囲に賦活されていた。
All 2008
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Facial N Res Jpn 28
Pages: 51-53