Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Research Abstract |
1. ビオチン化ヒストン検出系の確立 ビオチン化ヒストンの検出系の確立のため, マウスマクロファージ様細胞株であるJ774細胞より核画分を調整し, 塩酸抽出法によりコアヒストンを抽出した。Western blotting法による解析から, ヒストンH2A, H2B, H3およびH4の分離・抽出を確認した.そこで, この塩酸抽出画分をペルオキシダーゼ標識アビジンによるwestern blotting法で解析し、ヒストンのビオチン化を解析した.その結果, H2A, H2B, H3およびH4のいずれのコアヒストンも検出され, これらのコアヒストンのビオチン化が確認された. 2. ビオチン欠乏細胞におけるビオチン化ヒストンの解析 次いで、ビオチン欠乏条件下で培養したJ774細胞からコアヒストンを抽出し, そのビオチン化状態について, 正常(ビオチン充足)条件下で培養したJ774細胞由来コアヒストン抽出物と比較, 解析した. その結果, ビオチン欠乏, 充足, いずれの細胞株由来コアヒストンにおいても, 同程度のビオチン化ヒストンが検出された. また, ビオチン欠乏および充足細胞を大腸菌由来lipopolysaccharide(LPS)で刺激し, ヒストンのビオチン化を解析した. しかしながら, ビオチン欠乏/充足, LPS刺激の有無に関わらず, ヒストンのビオチン化に違いは認められなかった. 以上の結果から, ベルオキシダーゼ標識アビジンによるwestern blotting法ではヒストンのビオチン化を正確に検出, 解析することが困難である可能性が示唆された. このため, 既に報告されているビオチン化ヒストン特異的モノクローナル抗体を入手するなどして, より詳細に解析を継続する必要があると考えられる.
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