Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
c-src遺伝子のセメント質治癒再生過程における局在を調べるため、正常ラットにて実験的歯周組織および骨欠損を作成し、それぞれ実験0日後、1週間後、2週間後に屠殺した。その後下顎骨のパラフィン切片を作成し評価することを試みた。実験的歯周炎の作成は、Kingらの実験的骨欠損を参考にしたが、(King GN J Denr Res. 1997)骨およびセメント質の欠損を確実に作り出すことに非常に苦労を要した。骨欠損のサイズを均一にし、その後パラフィン切片の作成までを行った。今後遺伝子およびタンパクの局在を検索してゆく予定である。また、来年度への研究の足がかりとして、温度応答性培養皿を用い、通常ラットの歯根膜細胞の培養・歯根膜シートを作成も検討した。通常ラットにおけるシート作成は技術的に確立しているため、今後c-src遺伝子欠損マウスの歯根膜細胞を使った歯根膜シートの作成、および実験的骨欠損部への適応も行っていく予定である。