Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
近年世界的に高等教育の「質保証」の動きが高まり、「教員養成スタンダード」の策定が重要な課題となっている。本研究では、アメリカにおけるリー・ショーマンの教師の「知識基礎」および「教育的推論と行為」に関する研究を歴史的に後付け包括的に検討することによって、専門職としての教師の知識と学習過程をモデル化する際の論点と、それに対するショーマンの回答を導き出した。それは以下の3点である。第一に、教師の知識は学習過程と切り離して考えることはできないという点である。専門職としての教師の知識は学習過程と不可分の形で定義されるべきであり、また、学習過程を充実させる知識のあり方を考える必要がある。第二に、教師に特有であり、教育実践の中で使用することができる形にまで翻案された知識を成文化し、共有することに取り組む必要があるという点である。しかしながら第三に、教師に特有な知識を共有する必要はあるものの、それをある基準のもとで精選し明確にすることよりも、より広い世界に公的に開かれていることに意味があるという点である。
All 2010 2009
All Journal Article (6 results) Book (6 results)
教師に必要な能力の定義・選択とその記述・評価の方法に関する研究-福井大学「教員養成スタンダード」の策定に向けて-(践的な教師教育研究拠点の基盤形成平成21年度福井大学教育地域科学部学部重点研究研究成果報告書研究代表者八田幸恵)
Pages: 1-11
福井大学教育地域科学部紀要第IV部教育科学 64
Pages: 95-109
福井大学教育実践研究 33
Pages: 11-22
教育方法学研究 35
Pages: 71-81
110008685950
教師に必要な能力の定義・選択とその記述・評価の方法に関する研究―福井大学「教員養成スタンダード」の策定に向けて― (践的な教師教育研究拠点の基盤形成平成21年度福井大学教育地域科学部学部重点研究 研究成果報告書 研究代表者 八田幸恵)