Budget Amount *help |
¥3,302,000 (Direct Cost: ¥2,540,000、Indirect Cost: ¥762,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,742,000 (Direct Cost: ¥1,340,000、Indirect Cost: ¥402,000)
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Research Abstract |
TAR DNA binding protein of 43kDa (TDP-43)は,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)患者のグリア細胞や神経細胞の細胞質内のユビキチン化封入体の主要な構成蛋白である.家族性および孤発性ALSにおいて,30以上のTDP-43の遺伝子変異が報告されていることから,変異TDP-43が神経変性に関わっている可能性を示している.変異TDP-43が野生型より断片化されやすいかどうかを調べるため,全長型TDP-43の野生型または疾患変異型をC6細胞に発現させ,不溶性分画としてSDS分画をウエスタンブロットにより解析した.全長型の43kDaとC末断片型の35kDaのバンドが検出されたが,野生型と変異型との間で出現の程度に違いはなかった.TDP-43のC末断片が毒性を有しているか否かを調べるため,C末25kDa断片化または全長型TDP-43(野生型または変異型)をU-87MG細胞に発現させ,fluorescence activated cell sortingを用いてAnnexinV陽性,ヨウ化プロピジウム陽性細胞をアポトーシス細胞として検出した.C末断片型TDP-43は,全長型より細胞毒性を有していたが,野生型と変異型との間に違いはなかった.TDP-43は,嚢胞性線維症の原因遺伝子であるCystic Fibrosis Transmembrane conductance Regulator(CFTR)遺伝子exon9のalternative splicingを制御していると報告されている.TDP-43の野生型と変異型とでCFTR exon9のskip活性を評価するため,TDP-43野生型または変異型と,Survival of Motor Neuron(SMN)遺伝子のexon6, exon8それとCFTR exon9を含むレポータープラスミドをCOS7細胞に共発現させ,転写産物をRT-PCRで解析した.変異型TDP-43は野生型と同様のCFTR exon9 skip活性を有していた.
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