新規Akt基質Girdinの制御による血管新生内膜の抑制
Project/Area Number |
20890095
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (Start-up)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
前田 健吾 名大, 医学部附属病院, 助教 (80456673)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,302,000 (Direct Cost: ¥2,540,000、Indirect Cost: ¥762,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,742,000 (Direct Cost: ¥1,340,000、Indirect Cost: ¥402,000)
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Keywords | Girdin / 新生内膜 / Akt |
Research Abstract |
Akt新規基質Girdinの平滑筋細胞での機能を培養ヒト大動脈平滑筋細胞を用いて解析した。まず、PDGF刺激でGirdinのセリン1416がリン酸化を受けていることが判明した。 さらに、Girdinのノックダウンで平滑筋細胞のシグナル伝達系に及ぼす影響を確認したが、Aktのセリン473のリン酸化やGSK3のリン酸化、ミオシン軽鎖のリン酸化は不変であった。さらに、GirdinをsiRNAでノックダウンして平滑筋細胞の生物学的変化を観察した。Girdinは平滑筋細胞のアクチン細胞骨格再構築に重要であり、ラメリポディアやストレスファイバーなどの構造の形成に必須であることが判明した。また、Girdinのノックダウンにより細胞運動能は有意に低下していた。通常の培養条件下や、過酸化水素刺激下、血清除去下でもGirdinのノックダウンにより、アポトーシスを生じる細胞数に変化はなかった。しかし、MTSアッセイではGirdinのノックダウン群で有意な吸光度の低下があり、Girdinは血管平滑筋細胞の増殖に関与している可能性が示唆された。顕微鏡での観察でGirdinノックダウン群の細胞では多核細胞が増加しておりGirdinは平滑筋細胞の細胞質分裂に関与している可能性が考えられた。また、ラット頸動脈内膜擦過モデルでは新生内膜を形成する血管平滑筋細胞でGirdinの発現の増加とセリン1416のリン酸化の亢進が認められた。Girdinの発現増加、リン酸化の亢進はバルーン擦過後1-2週後がピークであり、6週後にはほぼベースラインに回復した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)