Outline of Final Research Achievements |
AlN擬似多形15R相SiAl_4O_2N_4にEu^<2+>をドープした蛍光体を合成して、蛍光特性を調べた。 1)Si_3N_4/AlN/Al(NO_3)_3=1/8/4の原料組成比を1/12.8/6.4とし0.5at%ユーロピウムを添加したゲル化窒化生成物を1750℃で3時間ホットプレス処理すると、15Rポリタイポイドが主相でα-Al_2O_3を含む混合物が得られ、450nm付近で青色発光した。 2)α-Si_3N_4, α-Al_2O_3, AlNおよびEu_2O_3を原料とし1800~1850℃でホットプレスする固相反応法によって、15R相SiAl_4O_2N_4にユーロピウムドープした蛍光体の単一相が生成した。440nm付近に最大強度をもち450nm付近に肩のあるEu^<2+>の4f^65d→4f^7に帰属される発光ピークをもつ青色発光を示した。 これらの実験結果より、ポリタイポイド15R相SiAl_4O_2N_2:Eu^<2+>は、紫外光および電子線励起で450nm付近に最大強度をもつ青色発光を示し、Eu^<2+>は複数波長で発光することが明らかになった。酸窒化物ホスト中ではEu^<2+>の周りの配位様式には、少なくとも二種類はあることが判明した。
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