Project/Area Number |
20924001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
福田 哲也 Nara University of Education, 奈良教育大学附属中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2008: ¥510,000 (Direct Cost: ¥510,000)
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Keywords | 「ものづくり」 / 「創造力の育成」 / 「国際交流」 |
Research Abstract |
本研究における研究内容とその成果について次にまとめる。 (1) 地域の小学生を対象にしたロボットセミナーの開催ならびに「WRO」への挑戦 本校で培ってきたロボット技術を広めようと、地域の小学生を対象にしたロボットセミナーを開催した。2008年6月、30名の小学生に対し、本校中学生と大学生が共同で、セミナーを3回行った。保護者のアンケートから、ものづくりだけでなく、創造力の向上に繋がると評価した。 また、さらにロボットに興味をもった小学生と本校中学生で、世界規模のロボットコンテストWRO(ワールド・ロボット・オリンピアード)に挑戦。中学生の部において、本校中学生は全国大会で準優勝し、世界大会でも大きな注目を浴びた。小学生も日本代表に選ばれるまで成長し、世界大会でも日本チーム最高位の8位に入賞した。以上の結果からも本セミナーの教育的価値を推察していただけるであろう。 (2) 世界最大のロボットコンテスト「FLL(ファーストレゴリーグ)」への挑戦 米国交流校とともにFLLに参加した。科学部生徒たちは火星探査機の製作で培った技術を駆使し、2008年4月に行われた2007FLL世界大会(東京)において、もっとも信頼性のあるロボットを製作したチームに贈られる賞(デペンダビリティ賞)を獲得、日本のロボット教育のレベルを世界に知らしめた。また、2008FLLにおいても、全国160チームのトップに立ち、日本代表として世界大会(2009年5月デンマーク)に出場する。本校のFLLでの活躍は世界でも類をみず、大きな反響をえた。また、FLLを通じて、「地球温暖化」研究にも取り組み、第一線で活躍されている世界中の方々と交流したことが生徒にとって貴重な経験になった。 (3) 「青少年のための科学の祭典」などの科学イベントにおけるワークショップの開催 2008年10月、青少年のための科学の祭典奈良大会において、多くの子どもたちに火星探査のシミュレーションの学習体験をしてもらった。また、近隣の科学館と共同で科学イベントを企画し、科学教育の推進に貢献した。「中学生が企画側にまわる」「学校と科学館との連携」という教育手法は、今後の教育界に一石を投じるものになるであろう。
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