Project/Area Number |
20F20003
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Review Section |
Basic Section 02060:Linguistics-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
下地 理則 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (80570621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CARLINO SALVATORE 九州大学, 人文科学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | オンライン辞書 / 言語ドキュメンテーション / 沖縄語 / 琉球諸語 / 伊平屋方言 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、伊平屋方言の音声付きのオンライン電子辞書を作成することである。収録語彙項目数は3500 項目を予定している。これまで出版されている琉球諸語の辞書の中には、18,000 語弱の竹富方言辞典など、大規模な辞書も数多く存在するが、全て紙媒体であり、音声が聴けず、検索もできないという問題があった。そこで本研究では、辞書項目を基本的なものに絞る代わりに、語彙項目ごとに音声が聴けて、例えば植物などの語彙については画像を加え、動作の語彙については映像による解説も行えるようにして、琉球諸語の辞書としてこれまでにない全しい新しい電子辞書を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本各地で伝統的に話されている地域言語(方言)は、若年層へ継承されておらず、消滅する危機にあるとされている。その代表的な例は、琉球列島で話されている琉球諸語である。研究と復興のために、これらの言語を記録するには、文法書、談話資料、辞書という、いわゆる3点セットが必要である。近年は琉球と九州を中心に、談話付きの文法書の作成が進んできた。辞書に関しては、大型のものが多く存在するが、まだ辞書が存在しない方言はまだ多く残っている。沖縄県伊平屋村の方言はその一例である。 本研究で伊平屋方言の辞書をオンライン辞書という形式で構築する。本研究では、沖縄県伊平屋村で話されている伊平屋方言のオンライン辞書を構築し、公開することを目的とした。このオンライン辞書はまず伊平屋方言単独の辞書として公開され、そして後に日本各地の方言の通方言辞書に発展していく予定である。伊平屋方言の電子辞書を構築し、公開した。この辞書を、「日琉諸語オンライン辞書」(Online Dictionary of the Japonic Languages - ODJL)と命名した。さらに、通方言辞書への拡大を開始した。現在、伊平屋方言のほか、福岡県柳川方言のデータも収録されており、近いうちにあと4地点のデータを追加する予定である。 ODJLは、既存のオンライン方言辞書になかった機能があり、例えば検索結果をダウンロードして、オフラインでも調べられることができる。また、見出し語に例文があり、その例文にグロス(文法情報)が付与されている。ODJLの公開で、本研究の目的は達成できた。ODJLは今後も拡大予定で、日本各地の方言の記述、記録、復興のために重要な役割を果たしていくといえる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)