Project/Area Number |
20H00007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
本村 昌文 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (80322973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 真由美 立命館大学, 文学部, 准教授 (00609688)
山本 栄美子 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 研究員 (10760895)
島田 雄一郎 大島商船高等専門学校, 一般科目, 准教授 (10793424)
佐藤 弘夫 東北大学, 文学研究科, 名誉教授 (30125570)
鈴木 亮三 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 客員研究員 (40771374)
吉葉 恭行 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (50436177)
鈴木 晴香 (日笠晴香) 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 准教授 (50724449)
大えき 美樹 島根県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70403392)
工藤 洋子 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (70438547)
中谷 文美 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90288697)
加藤 諭 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (90626300)
木村 涼子 仙台赤門短期大学, 看護学科, 講師 (60746212)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥37,830,000 (Direct Cost: ¥29,100,000、Indirect Cost: ¥8,730,000)
Fiscal Year 2024: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥8,320,000 (Direct Cost: ¥6,400,000、Indirect Cost: ¥1,920,000)
Fiscal Year 2021: ¥8,710,000 (Direct Cost: ¥6,700,000、Indirect Cost: ¥2,010,000)
Fiscal Year 2020: ¥9,620,000 (Direct Cost: ¥7,400,000、Indirect Cost: ¥2,220,000)
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Keywords | 老い / 迷惑 / 自律 / 自立 / 分野横断的研究 / 死 / 老年学 / ケア / 自律/自立 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、超高齢社会を迎えた現代日本において「老い」を考える際に、広範に見られる 「迷惑」をかけたくないという意識(「迷惑」意識)とその背後にある「自律」・「自立」(本研究では、異なる概念である「自律」・「自立」の整理・分析を含意する場合、「ジリツ」意識と表記)に焦点を当て、日本における「老い」の捉え方の特質を解明する。歴史班(思想史・日本史)、現代日本研究班(生命倫理学・死生学・科学技術史)、フィールド調査班(看護学・医療人類学・文化人類学)の3つの研究班により分野横断的研究を行い、人々が漠然と抱く「老い」に関わる「迷惑」意識を概念化し、超高齢社会を生きる人々を支える価値観の創出を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
歴史班は個々に研究を進めるとともに、2021年度の中間シンポジウムの成果を『季刊日本思想史』の特集号として刊行する準備を行った(2023年度に刊行予定)。また、歴史班としての最終的な成果をまとめる論文集についての検討を開始した。現代日本研究班は2022年9月19日に中間シンポジウム「超高齢社会・現代日本の〈迷惑〉意識」を開催(オンライン)を実施した(報告者6名、うち1名はフィールド調査班のメンバー、参加者は約100名)。5名のメンバーのうち3名は中間シンポジウムの発表をもとに『統合科学』第3号(2022年3月)に特集を組んで論文を発表した。フィールド調査班は2023年2月(マレーシア)、3月(オランダ)に海外のフィールド調査を実施した。調査の内容は2023年度の全体研究会で報告する予定である。 全体としては、岡山大学文明動態学研究所主催のRIDCマンスリー研究セミナーにおいて、本研究に関する構想と現時点までの研究成果について発表を行った(2022年9月14日)。また最終的な成果を取りまとめる論文集刊行の準備として、研究会を4回実施した(2022年10月8日、11月20日、2023年1月29日、3月11日)。本論文集は、成果を統合する試みとして、異なる研究班のメンバーが2人~4人で1つの論文を作成する共著論文をもとに編集することを目指しているため、異なる方法・視点をもつ複数の研究者がいかに成果を統合していくかという分野を横断する研究成果をまとめるやり方について検討を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年2月・3月に第1回フィールド調査を実施できたが、COVID-19の影響により海外(オランダ・マレーシア)へのフィールド調査が計画どおりに実施できずにいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
歴史班は2021年度の中間シンポジウムの成果を取りまとめ早急に刊行するとともに、〈迷惑〉意識の歴史的形成を総括する論文集の刊行の準備を行う。現代日本研究班は、2022年度の中間シンポジウムの成果として2022年度中に発表できなかった分を早急に論文投稿を行うとともに、フィールド調査班と協働し、現代における〈迷惑〉意識の構造と特質を総括する論文集の刊行の準備を行う。フィールド調査班は、これまでCOVID-19の影響により、計画通りにフィールド調査を進めることができなかったが、2023年度は第2回フィールド調査を実施し研究成果をまとめるとともに、現代日本研究班と協働し、現代における〈迷惑〉意識の構造と特質を総括する論文集の刊行の準備を行う。全体としては、各学会で研究成果を発表するとともに、3つの研究班の成果を統合するための研究会を実施し、最終的な成果を取りまとめる論文集の刊行準備を行う。
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