Project/Area Number |
20H00778
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
washibe akihiro 香川大学, 教育学部附属坂出中学校, 主幹教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
Fiscal Year 2020: ¥380,000 (Direct Cost: ¥380,000)
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Keywords | 理科教育 / 探究する力 / 理科の資質・能力 / 火成岩 / 単元構成の工夫 / 問いの工夫 / 科学的な対話 / 振り返り / 地学教育 |
Outline of Research at the Start |
地学領域の学習において、地元の教材を活用しながら、資質・能力を育み、学ぶことの意味・価値が実感できるような単元構成と振り返りの工夫を行い、その効果を検証することが本研究の目的である。 庵治石、讃岐岩質安山岩という地域教材を用いた探究活動を中心に構成した単元が、生徒の探究する力の育成に有効だったのか。単元の最後に、自分の学びの過程を自己の経験や自然事象に対する見方・考え方の変容と結びつけながら「物語」として振り返る活動が、生徒の学びに対する意味・価値の実感に有効であるかどうか。この2点を明らかにする。
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Outline of Final Research Achievements |
生徒の素朴概念を把握し、探究の過程と学びの文脈を意識した単元構成は、探究する力の育成に有効であった。また、全員が対話に参加できるような問いの工夫や、理科の見方・考え方を働かすことを意識した問いの工夫を行うことで、理科の見方や考え方を働かした学びを生み出すことができた。 さらに、地域教材を用いながら、日常のありふれた事物や現象を深く問い直し、再びその事物や現象に返るように単元構成したり、学びの過程と自己の変容を振り返るような視点を与えたりすることで、生徒は自然観の広がりや学びの意味や価値を実感することができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
中学校1年の地学領域は、実験が少なく、知識を教え込む授業になりがちである。しかし、そのような単元であっても、単元構成や教材等を工夫すれば、生徒に探究する力を育て、「科学すること」の楽しさを実感させることができるのではないかと考え、研究実践を行った。また、香川県には世界的にも貴重な岩石(サヌカイト)とそれらが作り出した独特の景観があり、それらの地域教材を生かした授業をつくることは、香川県の教員としての提案になると考えた。 地域教材を利用したことで、香川県だからできる授業になってしまったのかもしれないが、単元構成や問いづくりの視点、対話や振り返りのさせ方は、他の実践にも生きるものであると考える。
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