Project/Area Number |
20H00952
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
2180:Nano/micro science, applied condensed matter physics, applied physics and engineering, nuclear engineering, earth resources engineering, energy engineering, biomedical engineeringand related fields
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Research Institution | 警視庁科学捜査研究所 |
Principal Investigator |
SUZUKI Mototsugu 警視庁科学捜査研究所, 研究員
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
Fiscal Year 2020: ¥470,000 (Direct Cost: ¥470,000)
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Keywords | 光音響イメージング / 科学捜査 / パルスレーザー |
Outline of Research at the Start |
科学捜査において文書の改ざんや消された文字を検出する検査は, 事件・事故の解明に重要であり, 特殊な光源を使った非破壊で可視化する技術が現在使用されている. しかしながら, 従来法は, すべてのサンプルに適用できるとは限らない状況である. 本研究では, 更なる検査の高度化を目指し, パルスレーザー励起による光音響イメージングを用いた文書の改ざん・消去文字の新規鑑定法の開発を進める.
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では,更なる検査の高度化を目指し,パルスレーザー励起による光音響イメージングを用いた文書の改ざん・消去文字の新規鑑定法の開発を進めた.紙サンプルの光音響信号を取得するため,マイクロフォンによる光音響信号の検出装置を作製した.また,紙サンプルを固定できる二次元の電動ステージを作製し,信号取得とステージ制御をリンクさせたプログラムを構築することで,光音響イメージングを可能とした. 改ざんされた文字や塗りつぶして読めなくなった文字の模擬サンプルを作製し,サンプルに損傷がなくかつノイズの小さい最適な励起光の強度とビーム径を考察し,光音響イメージングによる改ざん文字や消去文字の検出に成功した.
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
科学捜査において文書の改ざんや消された文字を検出する検査は,事件・事故の解明に重要であり,特殊な光源を使った非破壊で可視化する技術が現在使用されている.しかしながら,従来法は,すべてのサンプルに適用できるとは限らない状況である.本研究では,パルスレーザー励起による光音響イメージングを用いた文書の改ざん・消去文字の新規鑑定法の開発を進めた.その結果,従来法では検出困難なサンプルについて本手法により可能なケースを見出した.また,測定の自動化を図り,効率的な検査法を考案した.本研究の成果は,科学捜査の更なる高度化に繋がり,安全安心な社会作りに貢献するものである.
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