Outline of Research at the Start |
沿岸域では潮風などの災害防止として, マツ林が造成されてきたが, 東日本大震災により海岸林は甚大な被害を受けた。クロマツは, 他の樹種と比べて耐塩性が高く, 重要な樹種である。一方, マツ材線虫病によってマツ林は甚大な被害を受けており, 対策として, 病気に抵抗性のある選抜育種が行われ, アカマツの方がクロマツよりもマツ材線虫病抵抗性が強い樹種とされる。アカマツと同程度の抵抗性を有すクロマツ系統はほぼない。一方, アカマツの方がクロマツよりも耐塩性が低いとされる。以上から, マツ材線虫病抵抗性と耐塩性の両方を併せ持つ樹種はないといってよい。そこで本研究では接ぎ木技術によって耐塩性の高いアカマツの創出を試みる。
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