Project/Area Number |
20H01027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
間瀬 智子 旭川医科大学, 医学部, 視能訓練士
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Declined (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | ポリープ状脈絡膜血管症 / 光干渉血管撮影 |
Outline of Research at the Start |
我が国で増加している加齢黄斑変性症のうち、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)は約半数を占める。しかし、PCVの治療反応性を規定する画像のバイオマーカーについてはこれまでに明らかになってない。我々は、PCVの治療前後の光干渉血管撮影(OCTA)の画像を用いて血管構造の変化を時間軸で解析し、眼内の血管新生サイトカインとの関連を検討することで、治療反応の差による病態の違いについて明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 我が国において加齢黄斑変性症(AMD)は、高齢化により増加している。中でも滲出型AMDが多く、ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)がその半数を占める。PCVの治療は抗血管内皮細胞増殖因子(抗VEGF)硝子体内注射と光線力学療法が主流であるが、いずれも効果の持続時間が短く、頻回の治療が必要となり患者の経済的負担が大きいため、効果的な治療方法の確立が望まれている。これまでに治療反応性を規定する画像のバイオマーカーは明らかでない。PCVには抗VEGF治療により病巣が平坦化する症例としない症例があり、平坦化しない症例は長期予後が不良である。これらのグループにおいて治療前後の血管構造の差を明らかにすることでPCV治療法の確立に役立てることを最終目的とする。 研究方法 : ①データ取得 : 抗VEGF治療施行予定のPCV患者を対象に前向きに組み入れを行なった。治療前と経過観察中に通常の眼底画像検査と光干渉断層像(OCT)、OCTA、治療前に蛍光眼底造影検査を施行した。血管新生サイトカインの解析に用いるために抗VEGF治療時に前房水を採取した。②解析方法 : 蛍光眼底造影検査で評価したPCV病変を元にOCTA画像上でPCV血管を特定し、OCT画像所見から治療前後を比較し平坦化群、非平坦化群に分類し血管領域と構造の経時的変化を解析する予定である。 研究成果 : 今年度の新型コロナウイルス感染症拡大の影響により患者の組み入れが停止している状況である。現在組み入れ患者は9名で、3ヶ月先までフォローアップしている症例は7例である。データ数を増やすため後ろ向きのデータも含めることを検討中である。その場合、VEGF濃度の解析など解析内容に変更が出る可能性がある。今後は治療前後のOCTAの画像解析を中心に、平坦化群と非平坦化群の画像パラメータについて解析予定であり、両群の病態の違いを明らかにすることを目指す。
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