がん免疫療法の致死的副作用発現予測因子の探索:臨床データとビッグデータの融合解析
Project/Area Number |
20H01062
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
MATSUOKA Rie 徳島大学, 病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
Fiscal Year 2020: ¥460,000 (Direct Cost: ¥460,000)
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Keywords | 免疫チェックポイント阻害薬 / ICI関連間質性肺疾患 / 有害事象自発報告データベース |
Outline of Research at the Start |
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は、宿主免疫の賦活化により臓器横断的な抗腫瘍効果を示す。一方で、宿主免疫の賦活化は免疫関連有害事象(irAE)を引き起こす。心筋炎や間質性肺炎などの致死的irAEは、発現頻度が低いために、その発現を予測する因子は同定されておらず、ICIによる致死的irAEを予防するストラテジーは未だ構築されていない。 本研究は、有害事象自発報告データベースと実臨床の診療データを組み合わせて解析することで、ICIによる致死的irAEの発現予測因子を同定することを目的とする。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究は、予測精度の高い免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による致死的な免疫関連有害事象(irAE)の発現予測因子を同定することを目的として行った。irAEのなかでも特に頻度が高い致死的なirAEである、ICI関連間質性肺疾患(ICI-ILD) に焦点をあて、実臨床でのデータを用いてICI-ILDの危険因子の同定を試みた。多変量解析の結果、ICI-ILD発現リスク因子として、Performance Status(PS)≧2、Brinkman指数(BI)≧1000が同定され、グレード3以上のICI-ILD発現リスク因子としてPS≧2が同定された。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本研究の結果より、ICI-ILD発現リスク因子として、Performance Status(PS)≧2、Brinkman指数(BI)≧1000が同定され、グレード3以上のICI-ILD発現リスク因子としてPS≧2が同定された。本因子は、ICI-ILD発現に関連する因子として、はじめて同定された因子である。発現予測が困難なICIによる致死的irAEに対して新たな予防法を構築するための重要な知見が得られ、ICI治療の安全性の向上に寄与できると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)