Project/Area Number |
20H01063
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3180:Clinical pharmacy-related
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
Fukamizu Tomohide 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 薬剤師
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 –
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
|
Budget Amount *help |
¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 抗がん剤 / 分割使用 / 閉鎖式接続器具 |
Outline of Research at the Start |
薬剤費削減の一手として注目される単回バイアルの分割使用(DVO : ドラッグ・バイアル・オプティマイゼーション)において、医療安全を担保するためには、複数回のバイアル穿刺による細菌汚染リスクを低下させる必要がある。リスク低下のためには、閉鎖式接続器具の使用が推奨されるが、バイアル内の細菌汚染についてのデータは存在しない。本研究では、高額抗がん剤バイアルに各種閉鎖式接続器具を使用した場合の、細菌汚染について検討を行う。
|
Outline of Final Research Achievements |
本研究では単回バイアルの分割使用を念頭に、抗がん剤バイアルに各種閉鎖式接続器具を使用し、調製作業による外から中への細菌の汚染を防げるか試験を行った。 実際に分割使用して大きな薬剤費削減効果を期待できる、ベバシズマブに対して、閉鎖式接続器具である、機械式のファシール、フィルター式のケモセーフを用いた。それぞれを安全キャビネット内、安全キャビネット外の常温下、安全キャビネット外の冷蔵下の3通りで保管し、保管開始24時間後、7日後でサンプリングを行い、無菌試験を行った。その結果、閉鎖式接続器具の有無に関わらず、いずれの保管方法でも菌の発育は確認出来なかった。
|
Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
近年、新規に発売される抗がん剤の多くは高額であり、その使用量の増大が医療費を圧迫している。一方、抗がん剤バイアルの分割使用は、医療費削減の一手として注目されている。分割使用する上で、重要な点は複数回のバイアル穿刺でも細菌汚染を起こさない点である。今回、無菌調製後のベバシズマブの残バイアルに閉鎖式接続器具を装着し、最長7日後の細菌汚染を検討したが、菌の汚染は確認できなかった。閉鎖式接続器具無しでも細菌汚染はなかったが、バイアルゴム栓表面の清拭が不十分な場合での汚染を防ぐ上でも、閉鎖式接続器具を用いた保管が最も適していると考えられる。
|