Project/Area Number |
20H01091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3190:Biomedical structure and function, pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
Iwasaki Sumio 北海道大学, 大学病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2020: ¥480,000 (Direct Cost: ¥480,000)
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Keywords | βラクタマーゼ / ESBL / modified CIM / mCIM / AmpC |
Outline of Research at the Start |
グラム陰性桿菌の中で、基質特異性拡張型βラクタマーゼ(Extended-spectrumβ-lactamase : ESBL)やAmpC型βラクタマーゼ(AmpC)を産生する菌株に対しては、有効な薬剤が限られ、感染症が難治化する。したがって、これらのβラクタマーゼを産生する菌株の検出は、抗菌薬治療ならびに院内感染対策を行う上で重要である。 そこで、本研究では、ESBLおよびAmpCを簡便かつ高感度に検出する新たな手法として、カルバペネマーゼの検出法として開発されたmCIMおよびsCIMの原理を応用し、ESBLおよびAmpCを同時に検出する新たな手法の開発を行う。
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Outline of Final Research Achievements |
腸内細菌の中で抗菌薬が効きにくい酵素を持つ菌(薬剤耐性菌)を検出することは、抗菌薬の選択的治療や院内感染対策において非常に重要であるが、その検出には特殊な試薬を必要とする。本研究では、日常の薬剤感受性検査で用いる試薬を応用して、簡便かつ高感度に複数の酵素を持つ薬剤耐性菌を同時に検出する方法を開発した。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
本法は簡便かつ高感度に薬剤耐性菌の検出が可能であることが明らかとなった。また、微生物検査において日常的に使用している薬剤含有ディスクを用いることで実施可能であるため、小規模の検査室でも導入が容易であることが期待される。以上より薬剤耐性菌の早期発見が可能となるため、抗菌薬治療や院内感染対策に寄与されるものと考える。
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