Project/Area Number |
20H01148
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
3250:Sports sciences, physical education, health sciences, and related fields
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
Sato Yoshitaka お茶の水女子大学, 附属中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2020-04-01 –
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2020: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | プロジェクト型学習 / 柔道 / パフォーマンス課題 / 保健体育科教育 / 中学校 / 武道 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、中学校保健体育科の体育分野において、パフォーマンス課題を活用したプロジェクト型の授業開発を行うことを目的としている。新学習指導要領が改訂され、コンピテンシー・ベイスの教育原理が重要視された今、教師が一方向的に教え生徒がそれに従う授業や生徒の活動が深い学びにつながらない授業から脱却し、資質・能力を育む授業づくりを促進させることは急務である。本研究では複数の知識やスキルを統合して使いこなす力を評価するパフォーマンス評価(課題)を活用した協働的・創作的な保健体育のカリキュラムを開発する。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究では、中学校保健体育の武道領域において、プロジェクト型の柔道単元を開発・実践し、効果の検証を行った。本研究では、既存の技の獲得を主目的とせず、生徒が授業で得た知識・技能を主体的に統合し発信する学びを目指し、「受け身の形」の創作を核とした演武プレゼンテーションを創り、柔道の魅力について表現する授業を開発・実践した。 実践の結果、検証授業が、生徒のもつ「技能や能力」を重視する認識を「知識や魅力、コミュニケーション」を重視する認識へと変容させることに寄与したこと、教師への関わりを重視していなかった苦手意識のある生徒の認識を変容させることに寄与したことが明らかとなった。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
現在、世界の教育の潮流はコンテンツ・ベイスからコンピテンシー・ベイスへと移行し、日本の教育においても知識・技能を獲得する学びから思考・探究を追究する学びへの転換が求められている。中学校武道領域においては、既存の技の獲得が授業の目的となっていること、武道の本質を問わず形だけの礼法習得や道徳的規範を教材とする現状があることを有山らが指摘している。保健体育科武道領域におけるプロジェクト型の授業を開発研究することは、教えられたことを身につける獲得型の学びから生徒自身が学びの意味を見出していく生成型の学びへの授業転換を促すことにつながると共に、これからの体育授業の在り方を検討していく上で意義がある。
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