Outline of Research at the Start |
近年, 西日本の都市部でクマゼミが増加し, 分布域が年々北上していることや, 都市部等で夜に鳴くセミの事例が報告されている. これらのセミの分布, 生態や行動の変化について, 地球温暖化や都市のヒートアイランド現象との関係が指摘されているが, 解明されていないことが多い. セミの鳴音を記録し, 環境要素との関係を分析することで, 都市部の環境変化を理解できると考えた. 本研究では, 主にアブラゼミに注目し, 鳴音のスペクトログラムと生育環境要素から多変量解析を行い, 日変化, 季節変化や地域差を調査する. さらに, 鳴音の低周波数分析を行い, 鳴音から正確な個体数や空間的な配置を求め, 新たな知見を得ることを試みる.
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