Project/Area Number |
20H01192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 01030:Religious studies-related
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
守屋 友江 南山大学, 南山宗教文化研究所, 教授 (30340847)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末木 文美士 国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (90114511)
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 非常勤講師 (50177193)
長尾 佳代子 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (50342522)
杉本 良男 国立民族学博物館, その他部局等, 名誉教授 (60148294)
堀 まどか 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (20586341)
末村 正代 南山大学, 南山宗教文化研究所, 研究員 (60809664)
師 茂樹 花園大学, 文学部, 教授 (70351294)
亀山 隆彦 京都大学, 人と社会の未来研究院, 研究員 (10790230)
安藤 礼二 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (20445620)
Conway Michael 大谷大学, 文学部, 准教授 (70549526)
奥山 史亮 北海道科学大学, 全学共通教育部, 准教授 (10632218)
飯島 孝良 花園大学, 文学部, 講師 (90882358)
荘 千慧 神戸女子大学, 文学部, 准教授 (50711123)
Mcmullen Matthew 南山大学, 南山宗教文化研究所, 講師 (50825742)
吉永 進一 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (90271600)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 禅のグローバル化 / ルース・フラー・佐々木資料 / 土宜法龍資料とシカゴ宗教会議 / 千崎如幻と佐々木指月によるアメリカ禅 / 土宜法龍「米欧日記」 / 米国第一禅堂 / エリアーデ / ユング / 鈴木大拙と東方仏教徒協会 / 文学と仏教 / 女性と仏教 / 宗教とナショナリズム / シカゴ世界宗教会議 / ロンドン世界信仰大会 / エラノス会議 / アメリカ仏教 / 土宜法龍 / エリザベス・A・ゴルドン / ルース・フラー・佐々木とゲイリー・スナイダー / 日米第一禅協会 / 佐々木指月 / 千崎如幻 / 世界仏教徒会議 / 欧米における仏教受容 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、19世紀末のシカゴ宗教会議から第二次大戦後の禅仏教の流行にいたる流れを明らかにすることで、20世紀後半の欧米における東洋の宗教思想の流入による東西思想交流史の一部として捉え直すことを目的とする。①シカゴ世界宗教会議、②大戦間期の禅の受容とロンドンの世界信仰大会、③戦後のエラノス会議、④戦後アメリカのZenブームの4班で調査を行う。研究成果は学会発表・論文、ホームページ等で公開する。
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Outline of Annual Research Achievements |
前半期は、コロナ禍の水際対策で海外調査が困難なため国内調査のみ行ったが、後半期から段階的に海外調査が可能になり研究が進展し、研究代表者・研究分担者・研究協力者が学会等で研究成果を発表した。国内調査では、高山寺所蔵土宜法龍資料から重要な新資料を発見した。米国の調査での新発見資料に関する成果発表として、他の科研費と共催で公開ワークショップをオンライン開催した。また、本科研への海外研究者からの反響が大きいことから、研究成果を日本宗教学会の英語学会誌に投稿する計画を進めることとした。さらに、昨年度に目録を完成させたルース・フラー・佐々木資料を、上七軒文庫から研究代表者の所属する南山大学南山宗教文化研究所に移管した。主な研究実績は下記の通り。 1)高山寺所蔵土宜法龍資料から土宜がシカゴ世界宗教会議に出席した際の日記を新たに発見し、解題と翻刻を発表した。海外調査で、アメリカで禅布教に貢献した佐々木指月と千崎如幻に関する新資料を発見し、研究成果の中間報告として他の科研費(基盤研究(C)20K00412、基盤研究(C)20K00525、若手研究21K12852)との共催でオンラインワークショップを2023年3月5日に開催した。国内外の研究機関から53名の参加があり、宗教学、文学、アメリカ研究など学際的な領域から有益なフィードバックを得られた。 2)所属学会等にてエリアーデ、東方仏教徒協会等に関する学会発表と、仏教グローバル化に関する学術論文等を発表した。 3)Religious Studies in Japan誌に英語論文を投稿する計画を立てた。 4)ルース・フラー・佐々木資料と蔵書を上七軒文庫から南山宗教文化研究所へ移管した。ただし、建物のカビ・害虫対策が課題である。 5)研究代表者・研究分担者・研究協力者が学術論文を11本、学会発表を17本を発表し、図書を3冊(のべ4冊)刊行した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国内調査で新発見資料があったことに加え、今年度後半期から海外調査が行えるようになって新たな資料を発見し、いずれも学術論文や学会発表、公開ワークショップでの成果発表を行うことができた。コロナ禍が依然として続いたが、調査が行えるようになったこととオンラインを活用したことで、研究代表者・研究分担者・研究協力者が研究成果を発表し、関連する諸領域の研究者から有益なフィードバックを得られた。 これまでの研究成果に対する海外の研究者から反響が多いことから、日本宗教学会の学会誌に英語論文として発表することを計画した。 ルース・フラー・佐々木資料を南山宗教文化研究所に移管したが、資料の保管予定だった書庫にカビと害虫の問題があることが判明したため、今年度は資料調査を部分的にとどめて、建物の環境調査を優先して行うことにした。 研究分担者の吉永進一氏が2021年度末に残念ながら逝去したため、当初の研究計画を一部変更して調査を進めることとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究の最終年度であることから、年度の後半期に対面で公開シンポジウムを開催することと、日本宗教学会の英語学会誌に科研費の企画として投稿することとし、研究メンバーでシンポジウム発表者と英語論文執筆者を相談の上、実施する計画である。 ルース・フラー・佐々木資料の保管場所については、今年度末に実施した環境調査結果に基づいて、2023年度にカビ・害虫駆除対策を専門業者に委託して実施し、資料にとって適切な環境を整備してから調査を本格的に行う予定である。
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