Project/Area Number |
20H01243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02030:English literature and literature in the English language-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70249621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鷲谷 花 一般財団法人大阪国際児童文学振興財団, その他部局等, 特別専門員 (10727100)
齋藤 一 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20302341)
泉水 英計 神奈川大学, 経営学部, 教授 (20409973)
Lafontaine Andree 筑波大学, 人文社会系, 助教 (20830194)
竹谷 悦子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (60245933)
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80409367)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
加賀谷 真澄 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (70635044)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
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Keywords | 文化外交 / 冷戦 / 英米文学 / 東アジア / 文化冷戦 / 大衆文化 / 沖縄 / ジェンダー / 人種 / アジア / アメリカ |
Outline of Research at the Start |
日本を含めた東アジアが、アメリカの強い影響力のもとに置かれた冷戦前期(1940年代後半-1970年代初頭)で、英米文学や英米に由来する大衆文化(映画、コミックスなど)が、どのような社会的役割を果たしたかを問う研究。アメリカによる沖縄の信託統治、朝鮮戦争とヴェトナム戦争の時代において、文学や大衆文化は、教養や娯楽の源泉であるという以上の役割を持っていたー親米的な東アジア人を育てるという目的である。現代にまでつづく、アメリカと東アジアの、文学や大衆文化を通じた複雑な力関係を考察する研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
海外渡航困難のため文献調査、収集済み資料の整理体系化で研究遂行。 越智:引き続きMcCauleyと文学雑誌について考察し、American Studies Associationにて 発表(オンライン)。加賀谷:冷戦期にボストンに留学した日本人留学生の帰国後のキャリア調査。日系2世、3世の日本留学調査。齋藤:引き続き中野好夫の1940年代後半から50年代半ばにかけての著書やエッセイ研究。泉水:琉球列島米国民政府の定期報告書の読解作業を前年度から継続、インフラ整備等の公共事業にも視野拡大。米国施政権下の沖縄で創刊された大衆誌のバックナンバー収集、目次一覧を作成しつつ読解。竹谷:ラングストン・ヒューズと木島始(詩人、英米文学者、ヒューズの翻訳者)とのあいだの書簡・作品の相互交渉の分析をとおしてBlack Nuclear Pacificの系譜を分析。吉原:アメリカ支配下に置かれていた奄美大島と沖縄における米文化外交は殊に重要であるため、奄美図書館(アメリカ時代アメリカン・センター、琉米会館を引き継ぐ)長であった小説家・島尾敏雄についての資料調査。アジア初のアメリカ研究セミナーの起草者であり、沖縄史・台湾史研究で知られるG.H.カーと島尾、日本文学研究者E.サイデンスティッカーの交流につき、貴重資料発見。渡辺:『朝鮮映画とは何か―近代映画批評の歴史』後半訳出(私家版として製本保存)。鷲谷:神戸映画資料館にて前進座製作の幻灯『美女カンテメ』(奄美大島舞台)『屈原』を調査し、データスキャン及び台本コピー。上映会「タマネギと潜水艦―幻灯、紙芝居、アニメーションにみる戦時統制経済生活―」(12月25日、神戸映画資料館)を主宰。Lafontaine: キング・ヴィダー『ステラ・ダラス』に関する学術雑誌論文・単著の準備を。Olive Higgins Proutyに関するアーカイヴ調査準備。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、海外調査・学会渡航にいまだ制限がかかっているため、進捗状況はやや遅れていると言わざるをえない。ただし国内での調査やオンラインでの資料収集、研究者ネットワーク形成においては、充実した成果をあげつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍による渡航制限が撤廃され次第、海外資料調査・学会発表を行う。コロナ禍での渡航制限が続く場合は、オンラインでの資料収集、関連文献の収集、デジタル化された草稿などの貴重資料取り寄せなどの方法で、研究を推進する。
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