Historical archaeology on the ruling form and internal structure of the ancient Near Eastern empires focusing on the frontier region
Project/Area Number |
20H01328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
西山 伸一 中部大学, 人間力創成教育院, 教授 (50392551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡部 展也 中部大学, 人文学部, 准教授 (10365497)
津村 眞輝子 (財)古代オリエント博物館, 研究部, 研究員 (60238128)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2020: ¥7,410,000 (Direct Cost: ¥5,700,000、Indirect Cost: ¥1,710,000)
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Keywords | アッシリア帝国 / サーサーン朝ペルシア帝国 / 古代帝国 / 境界域 / 支配構造 / 歴史考古学 / 帝国 / 支配形態 / 古代西アジア / 鉄器時代 / 辺境部 / サーサーン朝 / アッシリア帝国 6 |
Outline of Research at the Start |
古代西アジアの帝国における境界域に着目し、文献学・考古学・地理情報学・貨幣学の知見をあわせた総合的歴史考古学研究により、帝国の支配形態や構造を解明することを目的とする。研究対象とするのは、「最古の世界帝国」といわれる新アッシリア帝国とユーラシア大陸における東西交流に貢献したサーサーン朝ペルシア帝国で、地域は、この2つの帝国の境界域に相当するイラク・クルディスタン地域とイラン西部である。これまで政治的理由から現地調査が停滞していたこの地域を対象に新たな「帝国像」を提示することを目標とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度としてフィールドワークのまとめを行うとともに、いくつかの研究ポイントについても成果を出すように努めた。フィールドワークは、夏季にイラク・クルディスタンのヤシン・テペ遺跡を中心に実施された。今回の現地での作業は、考古学的発掘調査と地下探査の2つである。発掘調査は、「下の町」南東部のこれまでの発掘区の不足部分を補う地域で実施された。昨年度のG地区の西方に位置するJ地区、K地区の北東に位置するK地区、およびH地区のさらに上方にトレンチを設定した。J地区からは、石敷きの中庭をもつ大型建造物、街路、水路などが出土した。ここから楔形文字の銘文のある土器片が出土している。K地区からは、成人および子供の墓、一般住居、街路、水路などが出土した。この地区は、都市の縁辺部にあたり、一般住居や街路・水路が放棄された後に墓地として利用されたと考えられる。墓の一つからは印章や鉄製短剣を含む豪華な副葬品が出土し、社会的階層差があったことが推測できる。H地区からは、昨年度のトレンチの上方をさらに掘り進め、青銅器時代から鉄器時代の層を明らかにした。青銅器時代では、おそらく中期から後期青銅器時代にかけて大型の城壁が存在することが明らかになった。ヤシン・テペの現在の規模は、青銅器時代に成立した可能性が高い。地下探査では、アッシリア時代の周辺村落には水濠のようなものが存在したことが推測できた。サーサーン朝時代については文献史料を調査するとともに、近年スレイマニヤ県で新たに発見されたサーサーン朝時代の考古学資料について情報収集を行った。またイラン側で出版されたアッシリア時代、およびサーサーン朝時代の考古学資料についても文献調査を行った。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(4 results)
Research Products
(30 results)