Anthropological reexamination of Nagaoka feudal clan Makino family
Project/Area Number |
20H01375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03060:Cultural assets study-related
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
奈良 貴史 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (30271894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 憲五 佐賀大学, 医学部, 助教 (00635568)
吉田 皓文 新潟医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (00845688)
佐宗 亜衣子 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10532658)
波田野 悠夏 東北大学, 学際科学フロンティア研究所, 助教 (10907504)
米田 穣 東京大学, 総合研究博物館, 教授 (30280712)
戸坂 明日香 京都芸術大学, 文明哲学研究所, 准教授 (40894548)
安達 登 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60282125)
鈴木 敏彦 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (70261518)
川久保 善智 佐賀大学, 医学部, 助教 (80379619)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 骨考古学 / 近世大名 / 復顔 / 安定同位体分析 / DNAk解析 / 出土人骨 / 貴族形質 / 鉛中毒 / ストレスマーカ / 人類学 / 古人骨 / DNA分析 / 長岡藩 |
Outline of Research at the Start |
1983年に発掘調査研究された長岡藩主牧野家の遺骨を発掘当時には一般的でなかった技術や研究方法である3次元 計測やDNA解析、安定同位体や鉛分析等を駆使し、再検討すると同時に今後の人類学の普及目的のため全ての頭骨のレプリカと復顔を制作する。さらに最終目標としては調査成果を学術雑誌に公表するだけではなく、当時の徳川将軍家を筆頭に支配階級に見られる貴族形質、いわゆる殿様顔を分かり易く理解してもらうために、頭骨レプリカと復顔を並べて展示する企画展を行い成果を広く一般に還元することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
1985年に港区済海寺より長岡市栄凉寺に改葬された長岡藩牧野家歴代の遺骨の総合的な再検討である。新たに復顔する藩主4代忠壽、8代忠寛、9代忠精、11・14代忠恭、8代正室長姫、10代正室逸姫のうち、藩主4代忠壽、8代忠寛は分担者の戸坂、9代忠精、11代忠恭は分担者の川久保、8代正室長姫、10代正室逸姫は分担者の鈴木・波田野が予定通り完成させた。 徳川将軍家を含めた支配階層と庶民との比較で牧野家頭骨がどのような位置を示すか検討した。江戸時代に階層によって生前受けていたストレスが違っていたことの報告例が増加しているが、牧野家に関してはこの情報が抜けているので、より精密な大名一族の生活環境復元を目指すためクリビア・オルビタリア、エナメル質減形成、ハリス線、骨膜炎の各種ストレスマーカの出現状況を確認した。なかでもこれまで各研究者で評価基準が曖昧だったハリス線に関して、X線のみならず、CT撮影も行い、評価基準の確立を目指した結果、2つの撮影方法でハリス線の出現頻度か異なることが確認され、その原因に関しては引き続き今年度解明を目指す。さらに、江戸時代には上級武士などでは高頻度で入歯を使用していたことが知られているので、大名家系の口腔衛生状況を解明をめざすため生前喪失歯、咬耗、歯冠損傷痕、齲歯、歯石(歯垢)の付着度、歯周病などの多岐にわたる口腔衛生指標を検討して来たが、比較対象として江戸時代の農村部から出土した人骨を引き続き観察する。江戸時代の支配層の幼児死亡率の高さの要因を探るべき鉛分析のためのサンプリングを行い分析をおこない夏までには結果が出る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在新潟医療福祉大学に長岡藩主歴代牧野家の人骨を搬入して研究を遂行しているが、研究初年度コロナ感染拡大による緊急事態宣言発出により他県からの研究者立ち入り禁止措置が長期間に渡り、県外在住の分担者がサンプリングに来れない状態が続き、当初の予定より研究が遅れた。遅れを取り戻すように努力した結果、依然と行動制限等がある中、完全には遅れを取り戻せていないが、おおむね順調に進展していると理解している。研究当初の計画では、毎年全体会議を開催しお互いの研究成果を確認しあう予定であったが、2年連続で開催は出来なかった。ようやく2023年3月に牧野家の17代・18代28日両名をお招きし全体会を開催し各研究成果を発表した。その内容の主なものは2023年5月28日東海大学湘南キャンパスで開催される日本考古学協会で日本考古学協会と日本人類学会骨考古学分科会合同セッションとして「長岡藩牧野家の歴代藩主藩主と正室の遺骨の再調査」と題して以下の発表を行う。 1)趣旨説明 奈良貴史、2)牧野家顔面の三次元解析 大野憲吾、3)長岡藩牧野家の歯と顎骨に見られる病理痕と歯石について 佐宗亜衣子・水野文月・植田伸太郎、4)牧野家の復顔像について 波田野悠夏・戸坂明日香・川久保善智・鈴木敏彦、5)遺骨の化学分析からみる長岡藩牧野家の食生活 米田穣。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の目的の一つは最新の出土人骨を用いた人類学的研究の成果を一般に還元することである。そのため大規模会場で一般公開成果発表シンポジウムを毎年開催し、その会場に復顔模型を展示することを企画していた。しかしながらコロナ感染拡大のため、従来の博物館の企画展のような集客型の成果発表を行うことが困難であったが、漸く、通常通りのイベントが開催可能になり5月6日・7日 長岡市のまちなかキャンパス長岡にて、我々の研究チームこれまで復元した6代忠敬、7代忠利、9代長子忠鎮、10代忠雅と今回の科研費で作成した4代忠壽、8代忠寛、9代忠精、11代忠恭、8代正室長姫、10代正室逸姫、さらに国立科学博物館所蔵の5代忠周を加え、合計11体の歴代牧野家の復顔模型を「殿様全員集合!-歴代藩主・正室の復顔を一堂に初公開」として一般公開する予定である。また、最終年度の2024年3月には同じく長岡でこれまで4年間の成果発表を2日間にかけて研究プロジェクトに関わった全員が研究者以外にも平易に研究内容を説明する一般公開シンポジウムを開催すると同時に会場で歴代牧野家の復顔模型を展示する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)