Project/Area Number |
20H01490
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
陣内 了 一橋大学, 経済研究所, 教授 (50765617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 悠太 一橋大学, 経済研究所, 講師 (10835747)
高山 直樹 一橋大学, 経済研究所, 講師 (10843790)
宇南山 卓 京都大学, 経済研究所, 教授 (20348840)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
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Keywords | 資産価格バブル / 金融規制 / 経済成長 / 景気循環 |
Outline of Research at the Start |
資産価格バブルに対する望ましい金融規制や政策対応のあり方を分析します。研究代表者がこれまでの研究で開発した「繰り返しバブル」モデルという枠組みを分析の核にして、現実に実行可能な望ましい政策を定量的に評価することを目指します。特に、資産価格バブルは発生させない方が望ましいのか、それとも崩壊後に適切な政策対応を行うことを前提にバブル発生を許容した方が望ましいのかを巡る論争に新たな切り口から貢献します。
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Outline of Annual Research Achievements |
陣内は、研究プロジェクト全体の核となる理論モデルの開発と精緻化を進めた。繰り返しバブルがマクロ経済に及ぼす影響を分析した。米国経済のデータを使ってマクロ経済モデルのパラメターや確率的なショックの系列を推計した。この研究成果を査読付き英文学術誌に刊行した。資産価格バブルに関する研究動向を日本語の論文にまとめた。研究成果を査読付き邦文学術誌に刊行した。 高橋と高山は80年代の日本のマクロ経済に関する研究を進めた。80年代の日本経済における産業の異質性、銀行によるリスクテイキング行動、適合的な人々の期待などを個別に分析し、それらがどういった影響をマクロ経済に与えるかを理論的に分析した。複数の要因がバブル発生に与えた量的な影響を比較して複雑な要因間の関係をさらに詳細に分析する必要があることが分かった。 宇南山は、家計の住宅取得の意思決定に関するモデル構築を進めた。そのモデルを用いて、1980年代から2000年前までの公示地価に基づく都市部と地方部での地価の変動パターンの違いが、バブル経済崩壊後の家計行動にどのような非対称性を生んでいるかを考察した。また、その家計行動の非対称性がマクロ経済にどのような含意を持つのかについても検討を進めた。 関連する研究を行っている国内外の研究者に研究成果を報告してもらい、研究についての議論を行った。研究協力者のパブロゲロン・ボストンカレッジ教授を一橋大学に招聘して共同研究を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プロジェクト遂行はおおむね順調に進み、多数の研究発表を行い、複数の学術論文が掲載に至ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
資産価格バブルの発生と崩壊に関する予測力の高い経済モデルの開発を進める。経済モデルを用いて金融規制の影響を分析する。日本の平成バブルに関するデータ分析と理論的分析をさらに進める。
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