Aiming for Art-Based Humanity: Fundamental Research for Art Writing Education
Project/Area Number |
20H01669
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
直江 俊雄 筑波大学, 芸術系, 教授 (10272212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 浩子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (70379022)
吉田 奈穂子 筑波大学, 芸術系, 助教 (80844711)
林 みちこ 筑波大学, 芸術系, 准教授 (40805181)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,900,000 (Direct Cost: ¥13,000,000、Indirect Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | アートライティング教育 / アートベースドヒューマニティ / 芸術教育 / 日本語教育 / 美術教育 |
Outline of Research at the Start |
日本では作品を作る教育に成果がある一方、表現の自由と社会的責任など、文化や芸術に関する深い認識を育てる教育、未来の文化のあり方を創り出すための教育を充実させることが課題である。 本研究は、芸術に関する経験について言葉を通して自身の考えを深め、他者と共有して相互理解を拡げるアートライティング教育を発展させるとともに、共生社会の基盤となる感性と創造的・批評的思考態度を養う上で、この教育がどのような貢献をなしうるかを提示することによって、芸術的な発想や価値観を基礎に、それぞれのアイデンティティを認めあいながら、人間性をより尊重する社会へと転換していく理想を展望する。
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Outline of Annual Research Achievements |
〔トピック1:制作体験(表現)〕とライティング〔トピック2:作品探究(鑑賞)とライティング〕は、高校生の執筆した美術に関するエッセイについて事例を整理し、言語学的分析との連携を目指しながら進めており、今後論文執筆を進める。 〔トピック3:国内外の学校におけるアートライティング教育の普及と課題〕における学校での実態調査の内、①国内約1000校の高等学校を対象とするアンケート調査については結果をまとめ、その概要を冊子として回答者を含む全国高等学校へ配布した。②コンテスト参加校から調査協力校を選定して行う実地調査については、感染状況が改善するまで実施を保留としていたが、年度の終わり頃には国内の一部の学校について開始した。③国外の研究者との連携について、エジプト・ヘルワン大学においてアートライティング教育について講演を行うとともに、同大学及び同国での教育とアートライティング教育との関わりについて意見交換を行った。〔トピック4:アートライティングのテキスト分析〕については、高校生アートライター大賞に応募されたエッセイについて、使用された言葉の形態素解析によって、受賞作品と非受賞作品を比較した結果等を元に、今後論文執筆を進める。 〔アウトリーチ活動〕では、①英語によるアートエッセイのコンテストを開催し、10か国から69編の応募があった。アートライティング教育の取り組みを支援するとともに、活動を通して新たな資料収集を行った。また②大学におけるアートライティング教育の実践については、対面での調査が可能になり、学生たちが美術批評の学習論をもとに実地調査して執筆した記事を冊子にまとめて公表した。③附属高等学校における教育方法開発については、美術科と国語科の教科横断的な取り組みとして絵本制作の授業を実践した。附属視覚特別支援学校とも協働で授業を行い、絵本のユニバーサルデザインを考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
〔トピック3:国内外の学校におけるアートライティング教育の普及と課題〕においては、コロナ禍における休校期間やオンライン授業期間、外部訪問者の受け入れ禁止などの影響を受け、学校訪問による調査について、年度末に一部を開始したところである。
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Strategy for Future Research Activity |
〔トピック1〕 制作体験(表現)とライティング:学習者が作品を作った経験をもとに書いた文章を対象とし、アートライティングには学習者の芸術や社会に関する認識の発達が表れており、その解明は指導法開発の基礎とすることができるとする仮説について、具体的な事例をもとに論文執筆を行う。〔トピック2〕作品探究(鑑賞)とライティング:アーティストの作った作品を学習者が鑑賞して書いた文章を対象とし、アートライティングには学習者の芸術や文化に対する認識が反映されており、国際比較・国内比較によってその特質を明らかにできるとする仮説について、具体的な事例をもとに論文執筆を行う。〔トピック3〕国内外の学校におけるアートライティング教育の普及と課題:コンテスト参加校から調査協力校を選定して実地調査またはオンラインによる取材を行い、1 社会的・文化的背景、2 教育制度、3 学習環境、4 カリキュラム 、5 学習過程の観点から分析と比較を行い、論文執筆を行う。〔トピック4〕アートライティングのテキスト分析:応募作品のテキストデータを、形態素解析ソフトにより分析する対象をさらに広げるとともに、その結果をトピック1ならびにトピック2の研究過程と関わらせて考察し、論文執筆を行う。〔アウトリーチ活動〕2023年度は日本語によるエッセイのコンテストを開催し、各国におけるアートライティング教育の取り組みを支援するとともに、研究対象となるテキストと教育方法に関する資料を収集する。また、大学におけるアートライティング教育を実践するとともに、附属学校等における教育方法開発を進める。さらに、アートベースドヒューマニティ研究への展開を視野に、現代の芸術や展示支援との協同の可能性を探る。 〔トピック3〕と〔アウトリーチ活動〕においては、地域や学校の状況を踏まえ、時期や方法等について柔軟に計画を見直しながら進める。
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Report
(3 results)
Research Products
(31 results)