Project/Area Number |
20H01703
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
宮本 昌子 筑波大学, 人間系, 教授 (70412327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今富 摂子 目白大学, 保健医療学部, 准教授 (30509633)
飯村 大智 筑波大学, 人間系, 助教 (40881842)
小林 宏明 金沢大学, 学校教育系, 教授 (50334024)
後藤 多可志 目白大学, 保健医療学部, 准教授 (50584231)
畦上 恭彦 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (70337434)
牧野 泰美 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 研究企画部, 上席総括研究員 (80249945)
城本 修 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (00290544)
趙 成河 筑波大学, 人間系, 特任助教 (20825070)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥12,350,000 (Direct Cost: ¥9,500,000、Indirect Cost: ¥2,850,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | ことばの教室 / 入級審査 / アセスメント / 言語障害 / 評価 / 通級 / 入厩審査 / 学齢期 / 発話障害 / コミュニケーション障害 / アセスメントツール / 特別支援教育 / 構音障害 / 音声障害 / 吃音 / 言語発達障害 / 児童 / 発達障害 / 発話・言語 / 構音 |
Outline of Research at the Start |
まず小学校ことばの教室での入級審査時に使用可能な発話と言語能力の包括的アセスメントツールを開発することを目的とする。アセスメントの対象となる障害は、言語発達障害、吃音、構音障害の3障害である。これらの問題が複数にわたり合併して現れることも想定し事例解説付きマニュアルの添付により指導介入にあたり優先順位を付けることが可能である、包括的なツールの開発を目指す。この「発話と言語能力の包括的アセスメントツール」DVD付きの書籍として出版することを目指す。書籍にはことばの教室の経験が浅い教諭にわかりやすい説明書、入級後の支援に活かすことができる事例集を掲載し支援の現場ですぐに使用できるように開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,ことばの教室への入級審査のためのチェックリストの作成を行うことである。2020・2021年度において,入級の適切さをスクリーニングするためのチェックリスト項目を作成した。質問紙の構成は,相談歴10項目,自閉スペクトラム症(ASD)4項目,注意欠如・多動性障害(ADHD)3項目,学習障害(LD)3項目,言語発達障害3項目,発達性協調運動障害(DCD)2項目,構音障害7項目,音声障害2項目,吃音4項目である。2022年度には,通常学級在籍児およびことばの教室に通う児童の保護者を対象に質問紙調査を実施し,あわせて教員にも指導している障害種別を尋ねた。通常学級在籍児42名(1年生23名,2年生19名),ことばの教室に通う児童125名(1年生47名,2年生77名,今後追加される予定)が分析対象となった。ことばの教室で最も該当割合の平均値が高い障害種は,順に吃音(37.3%),言語発達障害(31.2%),DCD(30.8%),構音障害(29.7%)であった。診断オッズ比の最も高くなる地点をカットオフ値としたところ,通級児について,言語発達障害児(n=16)は感度88%・特異度95%(cutoff: 1/3点),構音障害児(n=71)は感度93%・特異度93%(cutoff: 1/7点),音声障害は通級教員の回答では対象児なし,吃音(n=49)は感度98%・特異度94%(cutoff: 1/4点),学習障害児(n=12)は感度83%・特異度90%(cutoff: 2/3点),となった。本チェックリストを使用することで通級に通う必要のある児童のある程度の検出ができる可能性が示唆された。自閉スペクトラム症児(n=7),注意欠如・多動性障害児(n=3)はサンプルサイズが小さいために精度が低く,検出に有用でなかった項目も含まれた。今後は,項目を精選する作業が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は,ことばの教室への入級審査のための包括的アセスメントツールを開発することである。2020・2021年度で,まず,言語障害の専門家8名により入級の適切さをスクリーニングするためのチェックリスト項目を作成した。2021・2022年度で,本チェックリストを関東地方にある小学校内のことばの教室の教員と児童の保護者,ことばの教室に通っていない児童の保護者に実施した。2022年度までの実施で,妥当性の検討が終えられた点で順調だと考える。 最終年度での今年度は,作成したチェックリストを入級審査での場面で使用する段階である。さらに,チェックリストでスクリーニングした後に児童を対象に直接的に実施する検査を作成する準備についても,検討が終わっている。今後,詳細な検査内容を決定していく段階である。完成した検査をことばの教室で実施するまでの段階が本研究で目指すところであり,現在の進捗状況から順調に進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
まず,ことばの教室への入級審査のための包括的アセスメントツール開発の一部として,入級審査時に行うチェックリストは完成した。今年度は,このチェックリストを実際に,小学校の入級審査場面の現場で使用する予定である。児童の問題の整理・焦点化や指導の優先順位がつけられるチェックリストとしての機能が十分であるかどうかについて,教員からの意見を聴取する。入級審査場面での適用と問題点の指摘を受ける工程を経て,チェックリストを改変する予定である。 さらに,チェックリストである程度問題が絞られた後には,ことばの教室の担当教員が指導目標を考案するために,児童についてさらに掘り下げて検査する必要がある。児童の実態をより詳細に把握するために,児童を対象とした検査開発に取り組む。すでに、検査内容の項目は決定しており,今後は細かい改訂を加える。今年度中に,ことばの教室で予備的な実施を行うことを予定している。
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