Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Outline of Annual Research Achievements |
Swift/BATによって発見されたコンプトン厚AGN候補52天体の広域スペクトルに対し、我々の開発したクランピートーラスモデル(XCLUMPY)を当てはめた。その結果、コンプトン厚な物質によって覆われている立体角の割合が、全AGNの統計解析から推定された値よりも有意に大きいことがわかった(Tanimoto, Ueda, et al.)。この結果は、コンプトン厚AGNが、ふつうのAGNと異なる中心核構造をもつことを示唆している。 銀河中心ブラックホールは、ほとんどの時期を、質量降着率が小さく活動的でない状態で過ごすと考えられる。理論によれば、そのような状態で定常的に放出されるジェットが、周囲へのフィードバックに重要な役割を果たすと予測されている。低光度期におけるブラックホール降着円盤の構造を理解するために、銀河系内ブラックホール連星 MAXI J1820+070の再増光期のおける多波長スペクトルデータの解析を行なった。その結果、円盤が輻射非効率降着流になっており、強いジェット放射が共存していることが明らかになった(Yoshitake, Shidatsu, Ueda et al.)。この結果は、2023年5月に行なわれた国際会議「第10回マイクロクェーサーワークショップ」で発表した。 遠方宇宙にうける隠されたAGNを探査するために、我々のチームが進めているALMA Lensing Cluster Surveyで見つかったミリ波銀河 180天体とChandra衛星によるX線カタログをマッチングすることで、X線を放射しているAGNを3天体同定した。多波長スペクトル分布の解析の結果、これらは星形成率とブラックホール成長率がともに非常に大きく、まさに銀河ブラックホールの共進化期にある種族であることが示唆された(Uematsu, Ueda et al.)。
|