Project/Area Number |
20H02329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 23030:Architectural planning and city planning-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 広英 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (70346097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小椋 大輔 京都大学, 工学研究科, 教授 (60283868)
伊庭 千恵美 京都大学, 工学研究科, 准教授 (10462342)
西嶋 一欽 京都大学, 防災研究所, 准教授 (80721969)
藤枝 絢子 京都精華大学, 人文学部, 講師 (60598390)
中嶋 麻起子 広島工業大学, 工学部, 助教 (40773221)
宮地 茉莉 関西大学, 環境都市工学部, 助教 (80868597)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
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Keywords | 南太平洋島嶼国 / サイクロン常襲地 / 居住文化 / ノンエジニアド住宅 / 伝統建築 / 居住環境 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、サイクロン常襲地である南太平洋島嶼国(フィジー、バヌアツ、サモア、トンガ)を対象に、耐災害性や居住性を備えたバランスある居住文化形成を目指し、集落にみられる伝統住居や新建材住居というノンエンジニアド建築(慣習的、経験的に建設される建築物)の性能について、多面的な工学的評価(①空間性能、②耐風性能、③環境性能、④建設プロセス)を行い、健全な住居のあり方を提示することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
・研究の目的 本研究は、サイクロン常襲地である南太平洋島嶼国を対象に、居住性や耐災害性を備えたバランスある居住文化形成を目指し、集落にみられる伝統住居や新建材住居というノンエンジニアド建築の性能について、多面的な工学的評価(①空間性能、②環境性能、③耐風性能)を行い、健全な住居のあり方を提示することを目的とする。研究調査対象地は、これまでフィールド調査を実施してきたフィジーを中心に、バヌアツ、サモア等の周辺国を視野に入れる。近年の市場経済普及による伝統住居から新建材住居への急激な移行、サイクロン被害を契機とする再建住居の応急的建設など、住居性能の低下や劣化が多くみられる。このような社会経済的な影響や自然災害の影響のもと、持続的に安定した住居性能を担保することが、新たな居住文化の創造に資するものとなる。 ・研究実績の概要 前述した多面的な工学的評価に関連する研究実績の概要を記述する。フィジーにおけるサイクロン災害による住宅復興に関して国内学会発表1報(2023/09予定)、フィジーにおける伝統住居の建設技術継承に関して国内学会発表1報(2022/12)、現代社会における伝統住居の潜在性に関して国際学会発表1報(2022/10)、バヌアツにおける集落住民の災害対応に関して国内学会発表1報(2023/06予定)、地域に根ざす建築の重要性に関して3報(2022/07, 08, 11)、茅葺住居の温熱環境性能に関して国内会議発表1報(2022/06, 09)にまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
多面的な工学的評価、①空間性能、②環境性能、③耐風性能の各々に関して進捗状況を記述する。 空間性能:フィジーの建築基準法について資料を収集し、フィジー国立大学の建築学科へのインタビューから建設業に関する資格と建築基準を確認した。ナバラ村において新建材住宅再建を担った建設作業者の資格取得状況について明らかにするとともに、伝統住居の建設にともなう共同労働と技術継承を明らかにした。また、バヌアツのタンナ島にて離島集落にて住居悉皆調査を実施し、住居の変容を明らかにした。 環境性能:渡航が可能となったフィジー、バヌアツの伝統及び現代住居の温熱環境把握のため、屋内外に温湿度計測機器を設置し計測を開始した。また、伝統住居の屋根茅材の方位別劣化性状を明らかにするため、京都・美山の茅葺住居を対象として茅葺屋根の熱湿気挙動の解析モデルを用い、北側表層の劣化の要因となる屋根内温湿度の形成要因を解析的に明らかにした。 耐風性能:バヌアツ・タンナ島の伝統住居を対象に耐風性能を評価するため、京都大学防災研究所にて3Dプリンタを用いて模型を作成し風洞実験をおこなうとともに、耐風設計について検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍が明け、調査対象国への渡航、フィールド調査がようやく実施できるようになったため、本来の研究目的に向け調査を進めると共に、今後の南太平洋各国での健全な居住文化形成に貢献できるよう、限られた研究成果になるが各関係各局へのフィードバックに努める。
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