Project/Area Number |
20H03032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40010:Forest science-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
市榮 智明 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (80403872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上谷 浩一 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (80638792)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
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Keywords | 太平洋型ブナ / 結実豊凶 / 温暖化 / 不稔 / 炭素安定同位体比 / 林冠 / 遺伝的多様性 |
Outline of Research at the Start |
日本の冷温帯林を代表する樹種であるブナは、太平洋側と日本海側で遺伝的・形質的に異なる地域集団であることが知られる。生息地の大半が気候的な分布限界近くに位置する「太平洋型ブナ」は、近年凶作や無結実の年が長期間続いていることがわかってきた。本研究は、このブナの不稔(無結実)現象のメカニズムに焦点を当て、温暖化や森林の孤立・分断化に伴う太平洋型ブナの繁殖システムの現状および保全に向けた対応策を提示する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度にブナが大量開花した茨城県の小川群落保護林において、交配実験によって結実した種子を対象としてマイクロサテライト遺伝子座の遺伝子型を決定した。これらの遺伝的多様性を評価するためにヘテロ接合度期待値(HE)を算出した結果、その数値は日本海側のブナ集団で得られた値と同程度であり、小川群落保護林のブナは種子集団においても高い遺伝的多様性が保たれていることが分かった。また、遺伝子型が決定できた種子ブナ集団について、花粉親を推定した結果、小川群落保護林のブナにおいて近親交配が進行しているという証拠は得られなかった。
令和3年度は太平洋型のブナ調査地4カ所はいずれもブナが不作年で開花がほとんど見られなかったため、小川群落保護林のブナ7個体で2000年から2020年まで継続して得られたリタートラップのデータを解析し、太平洋型ブナの年ごとの結実率や種子の食害率などを詳細に調べた。その結果、小川群落保護林のブナは2000年以降、大量に開花する年はあるものの、ほぼ全ての種子がシイナか虫害の被害を受けており、充実種子はほとんど見られないことが明らかになった。また、小川群落保護林では、ブナを含め大径木個体の倒木が目立つため、ブナの腐朽状況やその要因について調査を行った。
太平洋側2地点及び日本海側2地点の計4地点で採取したブナの木部コア試料について、年輪解析および炭素安定同位体比の分析を引き続き行っている。過去50年間の相対成長速度や水利用効率の経時変化の地理間差異に関するデータが蓄積されてきている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和2年度が設定した調査地の大半でブナの大量開花がみられたため、令和3年度はほとんど開花がみられないことは事前に想定されていた。令和4年度の開花に備え、令和3年度はこれまでに得られた試料の解析に注力し、結果を得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度はこれまでに調査した以外の調査地において、ブナの大量開花が見込まれているため、集中的に操作実験や遺伝的多様性解析などに取り組んでいく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)
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[Presentation] スギ精英樹の冬季における水分生理特性の幼老相関2022
Author(s)
河合慶恵, 岩泉正和,久保田正裕, 大城浩司, 林勝洋, 三浦真弘, 笹島芳信, 上谷浩一, 五十嵐秀一, 市栄智明, 池田武文
Organizer
第133回日本森林学会大会
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[Presentation] Interspecific hybridization of Dryobalanops, emergent trees in the Lambir Hills National Park2021
Author(s)
Nanami, S., Hamada, T., Itoh, A., Yamakura, T., Kamiya, K., Ichie, T., Kenzo, T.. Chong, L.
Organizer
Sarawak. International Conference on Forest Resources Management
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Int'l Joint Research
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[Presentation] Carbon storage and biodiversity co-benefits supported by dead trees in tropical forests2021
Author(s)
Yamashita, S., Salleh, H., Wasli, M.E., Alias, M.A., Ichioka, T., Kenzo, T., Ichie, T.
Organizer
International Conference on Forest Resources Management
Related Report
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[Book] 木本植物の生理生態2020
Author(s)
小池 孝良、北尾 光俊、市栄 智明、渡辺 誠
Total Pages
264
Publisher
共立出版
ISBN
9784320058125
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