ジェンダー視点から見た農業経営体の経営継承意識に関する定性的研究
Project/Area Number |
20H03092
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 41020:Rural sociology and agricultural structure-related
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture |
Principal Investigator |
原 珠里 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30355466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 マサエ 山梨県立大学, 国際政策学部, 名誉教授 (50105970)
澤田 守 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, グループ長補佐 (60355469)
中丸 京子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 本部, 研究員 (00982761)
高橋 明広 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中日本農業研究センター, 主席研究員 (20355465)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 農業経営 / ジェンダー視点 / 経営継承 / 定性的 / 女性後継者 / 農業経営継承 / 女性 / ジェンダー意識 / イエ意識 / 経営継承意識 / 家族農業経営継承 / 価値観 / 男女平等 |
Outline of Research at the Start |
直系家族制に基づく経営継承意識やジェンダー意識が変化しつつある現在、女性への経営継承はいかにして可能になるのか、家族農業経営、集落営農、農業法人を研究対象として、フォーカスグループインタビュー等の方法により解明する。経営を移譲する側および後継者が前提とする経営継承意識及びジェンダー意識を明らかにすることにより、女性後継者や兄弟姉妹での継承など、ジェンダー要因を克服した経営継承メカニズムの実現への条件を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
我が国の農業経営において、直系家族制に基づく経営継承意識やジェンダー意識は徐々に変化しつつある。増加しているとみられる女性への経営継承の事例を明らかにすることを通じて、ジェンダーにかかわりのない経営継承がいかに可能になるのかを明らかにすることが本課題の目的である。そのために、本研究では主にグループインタビューや聴き取り調査を中心とした定性的な手法でアプローチしている。 本年度は、前年度実施した女性後継者への聴き取り調査結果の分析を引き続き実施するとともに、地域や経営において多様な役職等を担う農業者への聴き取り調査を実施した。その結果、役職や立場によって女性の農業経営継承に関する考え方に差異はみられるものの、女性の継承者に対する認識を拡げることを重要視するようになったと考える対象者が多いことが明らかとなった。 これらの結果を踏まえて、WEB調査を設計し実施した。調査対象者は農業者に限らず、農業とのかかわりや農村居住経験を質問することによりそれぞれの回答傾向を明らかにできるように設計した。またイエの継承については農家に限らないイエの継承がどのように認識されているのかをたずね、農業経営継承については農業者以外からも回答を求めることにより、現在の日本社会における継承意識について総合的にとらえられるようにした。 また、オンラインで「女性継承者交流会」を実施し、聞き取り調査に協力してくれた女性継承者の事例について発表していただき、参加者との意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
聞き取り調査の実施、およびWEB調査の設計、実施については予定通り実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は最終年度となるため、成果のとりまとめに傾注する。聞き取り調査の分析をさらに実施するとともに、WEB調査結果の分析をすすめて研究成果の公表につとめる。
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Report
(3 results)
Research Products
(15 results)