Project/Area Number |
20H03205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 43030:Functional biochemistry-related
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
坂根 郁夫 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (10183815)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,940,000 (Direct Cost: ¥13,800,000、Indirect Cost: ¥4,140,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2020: ¥7,930,000 (Direct Cost: ¥6,100,000、Indirect Cost: ¥1,830,000)
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Keywords | ジアシルグリセロール / ホスファチジン酸 / がん / 糖尿病 / 精神疾患 / ジアシルグリセロールキナーゼ / がん免疫 / セロトニン神経系 / ドパミン神経系 / ホスファチジルコリン特異的ホスホリパーゼC |
Outline of Research at the Start |
最近,ジアシルグリセロール(DG)キナーゼ(DGK)のアイソザイムが基質とするDG分子種は,従来の定説に反し「ホスファチジルイノシトール代謝回転とは独立し,それぞれが異なる脂肪酸を利用する未知の経路群」により供給されることを示した.しかし,これらの経路の構成因子や分子マシーナリーは未だ不明な点が多い.そこで,DGKアイソザイムの産生産物ホスファチジン酸分子の標的と,DGKアイソザイムの基質DGの供給系に焦点を当て,探索・同定や性質・機能解析を行う.本研究によって,これら経路が関与する様々な生理現象や疾病発症の分子機構の解明に繋がり,新奇脂質研究分野が開拓されることが期待される.
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Outline of Annual Research Achievements |
α, δ, η, ζ, θアイソザイムが基質とするジアシルグリセロール(DG)分子種(もしくは産生するホスファチジン酸(PA)分子種)は,従来の定説に反し「ホスファチジルイノシトール(PI)代謝回転とは独立し,それぞれが異なる脂肪酸を利用する未知の経路群」により供給されることを示した.しかし,これらの経路の構成因子や分子マシーナリーは未だ不明な点が多いので,それらを明らかにすることを目的として研究を進めた. 1.DGKαのEFハンドを含むN末領域のカルシウムによる構造変化を明らかにした(論文発表済).2.ミリスチン酸がDGKδを介して筋管細胞のβ-チューブリン量を増加させることを明らかにした(論文発表済).3.Praja-1の異なる領域が選択的にドコサヘキサエン酸含有PAとDGKδに結合することを明らかにした(論文発表済).4.DGKηが神経細胞の増殖を制御し,グルココルチコイドによってDGKηの発現量が上昇することを明らかにした(論文発表済).5.ジパルミトイル-及びジステアロイル-PAがLys946と Lys951を介してPI4,5-二リン酸特異的ホスホリパーゼCに結合することを示した(論文発表済).6.飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸を含有するPAが選択的に熱ショックタンパク質27に結合することを明らかにした(論文発表済).7.DGKζがセラミドキナーゼ活性も持つことを明らかにした(論文発表済).
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要で述べたように,研究目的・計画に即して研究を行い,全ての項目において進捗が見られた.また,研究項目に関して,既に多数は論文を発表済みであり,また,幾つかは論文投稿中あるいは論文投稿準備中である.
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Strategy for Future Research Activity |
今後も,研究目的・計画に即して研究を行う.また,進捗のあった項目については更に前に進める.
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