Project/Area Number |
20H03669
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
田口 歩 愛知県がんセンター(研究所), 分子診断TR分野, 分野長 (50817567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細田 和貴 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 研究員 (00728412)
松下 博和 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫制御TR分野, 分野長 (80597782)
原 和生 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 研究員 (80740258)
山口 類 愛知県がんセンター(研究所), システム解析学分野, 分野長 (90380675)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥17,940,000 (Direct Cost: ¥13,800,000、Indirect Cost: ¥4,140,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2020: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
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Keywords | 膵癌 / EUS-FNA / PDXモデル / プロテオミクス / 統合オミクスデータベース / 細胞表面タンパク質 |
Outline of Research at the Start |
膵癌はもっとも予後が不良な固形癌であり、革新的なアプローチによる新規治療法の開発が急務である。細胞表面タンパクは、その局在と機能的重要性から、分子標的治療や、抗体や癌ワクチンなど癌免疫療法の標的として有望である。本研究では、膵癌患者から超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA) で採取された生検検体を用いて、PDXモデルを作成し、細胞表面タンパクの網羅的プロテオーム(サーフェスオーム)解析を行う。これにより、癌特異的抗原を含む症例特異的なサーフェスオームを取得し、革新的な膵癌個別化治療法の開発を行う。また、本研究で得られる多層分子プロファイルを統合し、膵癌オミクスデータベースの構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
膵癌の5年生存率はわずか10%未満であり、極めて予後が悪い。膵癌のゲノム情報は集積しつつあるが、有効な分子標的治療の開発には至っておらず、革新的なアプローチによって膵癌の克服に取り組む必要がある。 細胞表面タンパク質は、癌において機能的に重要な役割を果たしているだけでなく、その局在から、直接的な治療標的としても非常に有望である。細胞表面タンパク質は細胞内タンパク質に比べて極めて微量であることから、本研究では膵癌患者から採取された臨床検体を用いて患者腫瘍組織移植(patient-derived xenograft; PDX)モデルを作成し、PDX腫瘍を用いて細胞表面タンパク質(サーフェスオーム)解析を行う。現在までに、膵癌43例においてPDXモデルを作成した。このうち15症例においては、さらに患者腫瘍由来細胞株(PDC)を樹立した。高度免疫不全モデルであるRag-2/Jak3二重欠損マウスを用いたPDXモデルの作成効率は、55.1%と良好であった。膵癌PDX腫瘍について、サーフェスオーム解析、リン酸化プロテオーム解析、RNAシーケンス解析が完了し、現在データ解析を行っている。また、並行して進めていた、膵癌公開データを用いたバイオインフォマティクス解析から、膵癌で過剰発現をしているlncRNAが膵癌細胞においてアポトーシスを抑制していることを見出しており、現在詳細な分子メカニズムの解析を行っている。今後は、PDXのエクソーム解析に加えて、PDCについてもエクソーム解析、RNAシーケンス解析、プロテオーム解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までに、膵癌43例において患者腫瘍組織移植(PDX)モデルを作成した。このうち、15症例から患者腫瘍由来細胞株(PDC)を樹立した。膵癌PDX腫瘍について、サーフェスオーム解析、リン酸化プロテオーム解析、RNAシーケンス解析が完了し、現在データ解析を行っている。また、並行して進めていた、膵癌公開データを用いたバイオインフォマティクス解析から、膵癌で過剰発現をしているlncRNAが膵癌細胞においてアポトーシスを抑制していることを見出しており、現在詳細な分子メカニズムの解析を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
PDXモデルの作成を継続するとともに、オミクス解析を行ったPDX腫瘍についてエクソーム解析を行い、多層オミクス解析を完了する。膵癌PDX腫瘍の多層オミクスプロファイルを比較し、新規治療標的分子を同定する。PDCについてもエクソーム解析、RNAシーケンス解析、プロテオーム解析を進める。
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